ローリング・ストーンズ誌で「ブライアン・イーノが語る、ポストコロナ社会への提言とこれからの音楽体験」という記事が掲載されました。そこでイーノ先生がこんな話をしています。
ー2020年はあなたにとって、どんな年だったといえそうですか?
(中略)
イーノ:ここに到着してすぐの頃に、あるアプリを見つけたんだ。「Radio Garden」というんだけど、知ってる?
ーいいえ。
イーノ:君たちの読者全員に薦めたいくらい凄いんだ。私にとっては最大級の発見だよ。どういうものかというと、(携帯で実際にやりながら説明してくれる)アプリを立ち上げると、こうして地球上に地図が出てくる。その上に緑に光っている点がいくつも見えるはずだ。この緑の点、一つ一つがラジオ局なんだ。試しに日本にある緑の点を選んでみよう。
というわけでRADIO GAREDENをインストールいたしました。
Webブラウザでも聞くことができます。
ほんとうだったら2020年に行けたかもしれない土地のラジオ局を探しました。アイスランドのレイキャビク、香港島。冒険者たちの物語で知った辺境の土地のラジオ局を探しました、ノルウェーのスバールバル諸島のロングイールビュエンや、アラスカの最北端バロー岬のラジオ局を探しました。おそらく一生行く機会のないチリの最南端プンタ・ウィリアムスのラジオ局、イースター島のラジオ局、極東ロシアのラジオ局、ウランバートルのラジオ局、カザフスタンのラジオ局・・・あぁ、ひとの営みたるものは!
この距離を一気に超えていく感じ、いままで触れてきたインターネット的なもののなかでも一番インターネット的な存在ではないですか!
などと果てしないロマンに浸りながら、各国の様々なラジオ局を聞いてみたら「意外と北米ヒットチャートのまんまじゃないすか!!」な印象もあったりしました、くすり。辺境の土地でも島のラジオ局は意外とローカルな感じがしませんが(日本のラジオの早朝番組で流れてそうなラインナップみたいだったので単に時間帯によるだけかも)、中央アジアなどはなかなか期待できそうです。香港国際空港から市内に向かうタクシーで聞いたのはこのラジオ局だったのかなーなんて思いながら聞いています。素晴らしいアプリですよ。みなさまもぜひ! UIもぐっときます!