最初ははらぺこグリズリーさんの「世界一美味しい手抜きごはん」を買うつもりで本屋さんのレシピ本コーナーに立ち寄ったんですのよ。左側に料理写真、右側に工程が3~4ステップで解説されていて、ほんとうにしっかり手が抜かれているのが確認できる紙面でしたので、これだ、私が探し求めていたのはこれだとスキップしながら本屋に行ったんですの。
そしたら現代は「手抜きごはん」隆盛の時代、SNSでの人気を背景にリュウジ先生、てぬキッチン、山本ゆりさん、ジョーさん、yuuさんなど様々な発信者さんが手抜きごはん・映えごはんを提案してくれている。料理の工程についても、失敗しないよう、手数が少なく見えるよう(実際少ない)、イラストや写真もふんだんに使って大変に工夫されている。
しかし、どの本も、表紙が茶色い。「お母さんのお弁当、なんか茶色い!」の茶色ではなく、こってりした、ぎっとりした、がっつりきそうなテカテカした茶色さ。胃もたれ礼賛。ソロキャンプ飯で一躍人気者となったリロ氏のレシピは、食べたら半日寝込んでしまうことと思います。立ち読みしながら「リロ氏、若いなー」と何度もひとりごちた。
こういう茶色い本のターゲットは私じゃないんだろうなと自覚しつつ、本棚の片隅にひっそりと佇んでいたのが川上文代先生の「レンチンおかず作りおき おいしい188レシピ」を見つけた。野菜多い~、料理の色彩が自然でおだやか~、胃に優しそう~、工程表も明朗~。というわけでこちらを買ってきました。「鍋やボウルを洗う機会をひとつでも減らしたい、洗うお皿だって極力少なくしたい!」という並々ならぬ情熱も感じられて大変素晴らしい。手を抜きたいけどきちんと野菜を摂りたいときに活用していきたいと思います。
あ、でも、グリズリーさんのレシピ本のお菓子コーナーだけ別冊になってたら、それは間違いなく買ったと思います。プリンを好きだけ自分で作れたらさぞかし人生楽しいことじゃろうて。
コロナっちのおかげで、人生でかつてないほど新しいレシピに挑戦している毎日です。これがわたくしのニューノーマルというものかちらどうかちら!