アカシアの花猛スピードで妻が/村井理子「兄の終い」

兄の終い

一刻もはやく、兄を持ち運べるサイズにしてしまおう。

憎かった兄が死んだ。
残された元妻、息子、私(いもうと)
――怒り、泣き、ちょっと笑った5日間。

私自身の体験でいうど、両親がいなくなった実家を片付け、人に渡すようになるまで2年近くかかったことを思うと、村井さんは仕事が早い。

勿論、自分が暮らし育った実家の片付けと、疎遠だった中高年の兄のアパートの片付けを比較することはないのだけど、わたしもわたしの姉たちも随分のんびりしてたんだなーとしみじみと振り返ったりいたしました。

村井さんのお兄さんが亡くなった多賀城市はいいところみたいですね、読んでいるうちに私も行ってみたくなりました。いやしかし、わたし、のんびりしてましたね。

2 COMMENTS

とぼ

ウチは姉妹仲が悪く
私は長野の田舎の家を姉に取られて
その姉には夫と子供
妹には夫がいて
私は独身で静岡に暮らしてます。
だから、私が邪魔だ迷惑だと片付けられる側になると思いますが…

村井さん
好きな本をたくさん訳してる方だと知れたので
読んでみます。

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ukasuga

とぼさん、はじめまして。仲がよくない家族の家の終いの話もいろいろ身近で聞いています。長野の実家から衣装ケースほどの大きな仏壇を運んできましたが、一体誰がこれを引き継ぐのかとたまに途方に暮れることもあります。私もいつか姪っ子や甥っ子に、一刻も早く小さく持ち運べるサイズにされるんでしょうね。部屋の中に眠る金目の物を見つけて効率よく換金してくれるといいな、しかしそのときのことを、想像するとひぃぃぃという声しかでてきませんね。ひぃぃぃ。

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