3の倍数の月の第三週木曜日深夜0時はゴールデンカムイの最新刊を読む夜。昨日がその日でした。
いやはや、濃かった。26巻に収録されているエピソードは、サッポロビールの麦酒工場で起きたわずか数時間のできごとだけなのです。25巻の最終ページで打ち上げられた主人公杉元チームの連絡用の花火は、まさに戦いの火蓋を切って落とす合図で、そこから怒涛の200ページで、去るべき人が去り、眠りに付くべき人はやすらかに眠りにつき、自らの弱さや不甲斐なさを嘆くべき人は慟哭し、それぞれが次の物語のステージへ進んでゆく。しかし、実際の時間ではおそらく120~180分程度の短い時間でのできごとなのです。
濃かった、こんな濃さ見たことない、タランティーノの映画でも短時間でこんなに大変なことが起きたりしないし、「ハイキュー」でバレーボールの一試合が数巻に及ぶのともちょっと違う、大変な濃さ、男臭さ、門倉部長! こんな短い時間で物語が大きく動くこともあまりない、衝撃の26巻でございました。
鯉登少尉じゃないけど、「この物語の行く末を見届けたい」気持ちのみで読み進めております。そして、ネトフリでうっかりアニメのゴールデンカムイにハマった姉と一緒に、ワクチン接種後には北海道の聖地巡礼をする予定でおりますざます。
さて、今夜読もうとしている方は、アシリパちゃんが不安げにつぶやく「札幌でなにが起きようとしているんだ」で締めくくられる24巻から遡って読むことをおすすめいたします。