刺繍してた
22色使った。楽しかった。ミニチュアロバのジェニーのことをずっと思っていた。老婆の言った「二人死ぬ」とは。
ゼロの焦点
2009年公開作品。広末涼子、中谷美紀、木村多江、杉本哲太、崎本大海、野間口徹、黒田福美、本田博太郎、西島秀俊、鹿賀丈史、犬童一心、中園健司。杉本哲太、この頃からクセのある役をやっていたのか、野間口さんが若いーものすごく明解な死亡フラグに向かってまっすぐ突き進んでいく~、西島秀俊の顔の印象が違うー。
こんな昔のままの街角の風景がある日本の地方都市はどこにあるのだろうと調べてみたら、撮影は韓国で行ったそうな。雪の景色は岐阜県飛騨市、宴席の風景は国の登録有形文化財に指定されている名古屋の日本料理屋。なるほど地方自治体のロケ地情報を旅行のネタにするというのもありですね。メモメモ。
ブラッド・スローン(吹替版)
金融ビジネスで成功した男が、飲酒運転で自動車事故を起こしたことをきっかけに、人生が一変する。一変するっつったってもそこまでしなくていいんじゃないですかってくらい一変する。映画の中で時間が進むたびに、肌に絵が増えていく。囚人になると時間が余るから彫り物したくなるのねえ、わかるわかるウィルクもそういってた。
あと、アメリカ映画でも人間ブロッコリージャケット採用するのね(日本のデザインかもしれませんが)。
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
ミルクセーキになるのはどっちだ! 草原の大金獲得大バトル開幕ッ!
2007年公開作品。劇場でも過去に見たけど、今回見返してみた。見返してよかった。奇妙なタイトルだと思っていたけれど、その謎も理解できた。ダニエル・デイ=ルイスがいい男でいい俳優なのはもちろんわかっておりますが、彼に立ち向かうポール・ダノの天才っぷりにクラクラした。
アンビュランス(吹替版)
2022年公開作品。ジェイク・ギレンホールとウィリアム・シャープが銀行強盗するんだけど、なんやかんやいろいろあって自分が撃った警官を乗せた救急車で逃走することになる。しかし監督がマイケル・ベイなので、ロサンゼルを舞台に度し難い火薬量を用い、ひっくり返る車も多数用意され、さらに何機もヘリが出動するド派手アクション! 正直物語には過分なお金使い過ぎアクションで、もっとこうジェイクさんとウィリアムさんの心理戦とかですね、そういうのをですね・・・
元ネタは2005年のデンマーク映画「25ミニッツ」という作品だそう。多分予算もコンパクトで上映時間も短いのでしょう、そっちも見たい。あ、DVDがリリースされているのか。デンマーク映画は馴染みがないな、見てみたい。
レヴェナント: 蘇えりし者(吹替版)
2015年公開作品。見返し映画。トム・ハーディが胸糞悪い悪者役って珍しいわよねー。レオ様の声を加瀬康之、ゴールデンカムイの阿寒湖毒殺ルーレットおじさん関谷輪一郎の声を演じた方だ。
公開当時は主人公のヒュー・グラスに関するWikipedia の日本語記事が貧弱だったけど、久しぶりに覗いてみたらとても長い記事に成長していた。どなたか書き足してくれてありがとうございます。
パーム・スプリングス(吹替版)
90分くらいの気楽な映画はないじゃろうかと探して見始めたら存外よかった。ちらっとエッチで、結構笑えて、爽やかなエンディング。男がボンクラに過ごしていた時間、女が前にガンガン進んでいくところとか最高でしたね。吹替版の声もとてもよいと思いました。
川端康成「伊豆の踊り子」
今年は川端康成没後50年だそうで、著作権が切れるため、中国で新訳による出版ラッシュが控えているそうだ。
今年、中国では川端康成の著作権が消滅した年にあたる。著作権の保護期間が満了したことになるからその影響で今、川端康成作品の新訳ブームが巻き起こしている。その中でもっとも多く刊行されたのは名作『雪国』で、もう二〇以上のバージョンも激しく競い合っている。#川端康成 #Kawabada #JapanFact pic.twitter.com/hXHe6G0RTb
— 毛丹青 (@maodanqing) January 20, 2023
えええーそうなんだーーー。先日、修善寺から天城峠を越えて河津までバスでくだっているときに、伊豆の踊り子って一度も読んだことないなーとなんだか申し訳なく感じていた。鉄道の名前に冠し、道の駅には彫像を立てるほどのものなのに・・・と思い、今回読んでみた。こんな短い小説だったのにいままで手を出してなくてすみませんでした。
しかし! 大正時代の女性蔑視と職業差別がえぐぅいーーー、主人公が妄想満載のストーカーじみていてこわぁいーーー。・・・だめだ、もっと倫理観がガバガバの昭和の時代に読んでおくべきだった! 若い頃に、物語の舞台の時代に一年でも近い日本の空気感の中で読み、何十年かその感想を寝かしておき、令和の今に読み返し「あのときはあぁ感じたけれど」と振り返ってもよい作品だったのかもしれない。
とはいえ、書き出しはほんとうに素晴らしい。
道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃、雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい早さで麓から私を追って来た。
ぐっとくる、この驟雨の気配や湿度が身に迫る。そして、その自然の中に身をおいたまま、彼らとともに伊豆の山道を歩き、下田についたときにともに旅を終える。紀行と気候の小説だ。はっ、もしかして国境の長いトンネルを抜けても同じ感覚を味わうのかもしれない。こちらも読んだことがない、読まないと。
石川淳「紫苑物語」
「紫苑物語は私をかたちづくった文学のひとつ」とひとがいうのを耳にしたので読んでみた。読んでみた。
うん、まぁ本作はさておき、松平治郷こと不昧公(逆★)のデザイン欲を思いっきり満たしてあげた出雲の大工の「小林如泥」と、鈴木牧之が北越雪譜を出すまで「俺が出してやるからさ、な」と滝沢馬琴に長い間気を持たされ(そういうひといるよね!)、結局彼には出してもらえず山東京伝が見かねて助け舟を出し、最後は弟の京山が出版にこぎつけた話「鈴木牧之」のふたつは面白かった。これは読んでよかった。
「没後190年 木米」サントリー美術館
陶工青木木米の一大展覧会。煎茶道の道具も多数見られ、彼が作った急須のかたちが、寸分も違わず現代にも継がれているということに驚く。
あとこの方は絵もお上手で、いままでみた中で一番かわいらしいと自信をもっておすすめできる涅槃図がとてもよかった、とてもよい。ジオラマアクリルスタンドにして売ればいいのに。木米の涅槃図に描かれた動物たちのジオラマの間に自分の推しのキャラクターのアクリルスタンドを置くの。結構かわいらしい眺めになると思う。
また雨月物語の上田秋成の作陶なんかも見られます、多才~! 当時の文人は茶道を極めると、道具作りにも挑戦したくなったのかもしれません。
猫治療
先々週の金曜日にしっかり検査し、強めの抗生剤を打ち、おくすりを処方してもらい一週間、暴れる猫におくすりを投薬器で辛抱づよく与えた。おかげさまで月曜朝にヘビ花火のような立派なうんちっちを出してからはすこぶる快調、腎臓食療法食の缶を一日一巻ペロリと食べられるようになりました。素晴らしい。
投薬器で口の中に薬を放り込み、「飲みたくない! きっとこれは毒に違いない! ふざけあbmれ#らえ?えwふぁだ%~」と叫ぶ猫の口を閉じさせ鼻を一瞬ふさぎ、喉を薬が通るのを確認する、これを4錠分繰り返しやれやれと投薬完了。
しかしこのふるまいは虐待一歩手前にも思えるのです。他によい方法はないのでしょうか、動物のお医者さんでは漆原教授が犬の頭を叩いていました。それよりは人道的だと思うのですが、また、薬を飲むとめっちゃくちゃ早く治るので素直に飲んでほしいのですよ。
先週の点滴では、診察台の上で「ふしゃーふしゃー」と威嚇を続け、のたうちまわって暴れる猫を私が保体していると、先生が「あー、飼い主さんがいるとほんとうにいい子ですね、奥の治療室では結構暴れるんですよ」という。え、先生、このエビゾリタイムを「いい子」と表するの? 治療室では一体どんな狼藉を働いてるの? 一体どんな狼藉をーーー!!!
今週もよいうんちっちを!!