猫ドレス完成したけど猫不機嫌/エイジャー・レイデン「宝石 欲望と錯覚の世界史 」

猫ドレス完成したよ! マリー・アントワネットをイメージして、花の首飾りと指につけてつかうハンカチーフも手縫いで用意したよ! 猫は超不機嫌でしたよ! こんな憮然とした顔見たのは久しぶりでしたよ!

 

宝石 欲望と錯覚の世界史

このちくちくをやっている間、エイジャー・レイデンの「宝石 欲望と錯覚の世界史」という本を読んでいた。「マンハッタンを買い上げたガラスビーズの物語」では今の価値観からは考えられない不当な取引をしたオランダという国の栄枯を、「エメラルドのオウムとスペイン帝国の盛衰」は南米大陸で見つけてしまったエメラルドによるスペインという国の変遷を、「フランス革命を起こした首飾り」ではマリー・アントワネットを陥れることになった2800カラットのダイヤの首飾りとあの革命の顛末を、「姉妹喧嘩と真珠」ではイギリスのメアリ女王とエリザベス女王の確執を。歴史を動かした宝石を軸にして語られる読みものであり、マーケティングの真髄を知ることもできる内容ぎっしりの本です。ダイヤモンド商デビアスから学ぶことはまったく多ございますわね。

また、大人が履修しておくべき舞台化・映画化・小説家された世界史がほとんど収録されています。シェイクスピアの「ヘンリー八世」やBSで放送していた「クイーン・メアリー 愛と欲望の王宮-決断-」はこのあたりのことを描いていたのか、宝塚で見たベルばらで登場したあのネックレスはこれほどまでに重要なものだったのかなどと再発見も。

この本で私は「地位財」という言葉を知りました。。あるものの価値が隣の誰かが持っている同種のものと比較によって、マイナスになったりプラスになったりする、毎日の生活の中で感じるあのモヤモヤの源です。高級ホテルの上層フロアに行く人をエレベーターホールでちらと確認するときとか、空港で流れるようにあふれているあらゆるリモワのグレードの違いとか、アレです、アレ。現代はあらゆる地位財で構成されているんですね、叶姉妹のいう「あなたの不幸は、他人と比較することから始まっている」のアレの一部です。そういう点からも大変に示唆に富んだ良いご本でした。みなさまもぜひ。

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