夏大島

ヒグマ更新。
水曜の着物、夏大島に白の帯、柄は縁起物の瓢箪。
麻の足袋は白が際立っていいなー。
すっきりとした格好のいい着物姿ではありますが、アレです、地味であることには間違いない。私の箪笥なんて、年上の女性から見たら地味な着物ばかりだと思います。なにか習い事をしてたり公式に着物を着る機会が多ければ、着物の派手さ地味さ加減を知ることもできるのだろうけど、趣味で着てるだけだからなぁ。
しかし夏大島も軽い。あれー、こんなに軽かったっけ? 鎌倉の古着屋さんでさんざん迷って買った夏大島、生地の軽さもあるけれど居敷あてがついてないのもその要因。しかし軽い。歩くたびに絹がさらさらといい音をたてる。秋の季節のはじめに袷の着物の袖を通すとき、「えっ、こんなに重かったっけ?」と毎季節おどろく。そしてまた初夏になると、「わー、軽い軽い」と喜ぶわけです。重さでわかる季節というものがあるのです、布団のように。
夏の着物は素材が楽しい。麻の着物は風が吹くと体の芯まで風が抜けてゆく。絹の着物は着姿がさらっと流れるようで美しい。しかし、なんにしても、ひいひい言いながらも好きな着物着て、好きなもの食べて、好きな仕事して、生きていられるんだもの、幸せなことです。
私の上を通り抜けた数々のお直しおばさんたちには、実は今、すごく感謝しています。着ようと思う気力をそがすほどのツワモノが一人おりましたが、それでも彼女にも感謝しています。うるせぇおばさんだなぁと当時は思いましたが、大人になると人が教えてくれることが少なくなるので、その機会自体がありがたい。なによりとあえず綺麗に着られるようになったから(いや、まだまだダメなところはありますが)。多少丈の足りない着物でも、自分の身丈にあったように調整できるようになりましたし。
自分が浴衣や着物を着られるようになると、他人の着方についてなにかしら意見を持ちたくなってしまうのよね。夏になって突っ込みどころ満載の浴衣の女性を見ると、お直しおばさんたちの気持ちがよくわかる、うんうん。
昨夜はY夫人にお招きいただき、銀座でイタリアンをご馳走になりました。トマトのおいしいお店でしたわー。昨夜のY夫人からのアドバイス。
「定款には入れられるだけ入れておくといいわよ」
はい、自営業の素晴らしいところは「今日から私は●●屋です!」と名乗りをあげられることだと思います。たのしいなぁ、新しい仕事を考えるのは。
ところでウカさんに、この夏買ったカーディガンをがぶがぶがぶりとやられたのを発見。犬か!

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