あらすじはeiga.comから。
カナダの女性画家モード・ルイスと彼女の夫の半生を、「ブルージャスミン」のサリー・ホーキンスと「6才のボクが、大人になるまで。」のイーサン・ホークの共演で描いた人間ドラマ。監督はドラマ「荊の城」を手がけたアシュリング・ウォルシュ。
いやはや素晴らしい映画でした。
わずか4×3.8m2の広さの家で暮らすモードとエベレット、二階の狭いロフトが寝室。少し体重増やし無骨な魚の行商人を演じるイーサン・ホークのご老人演技は素晴らしいし、全身を使ってモード・ルイスを演じるサリー・ホーキンスも素晴らしかった。
彼らの生活の描写があまりにも貧しく慎ましく原始的すぎて(なにしろ電気もガスもないし、エベレットの車は自動車博物館に並んでいてもおかしくないような原初の自動車といってもいいようなもので)、戦後の北米大陸北東部の漁師村はこんなに昔ながらの暮らしだったのかと思って見ていくのです。しかし物語の最後半、その骨董カーで夫婦は街に行くのですが、そこはきちんと1970年の北米大陸の姿、平べったく長いフォードが行き交っている、えっ、えっ、二人はそんなに貧しかったのかと。もうなんてこと。4×4mの家って、ふええんうちのリビングの中にすっぽり入っちゃうじゃないですか、うええええん。
物語の舞台になったのは、カナダ北東部ノバスコシア州のヤーマス郡とディグビー郡、物語の9割はディグビー郡でのお話。赤毛のアンのプリンスエドワード島の近くです。ハリファクスという街がその島で一番大きな街です、そのハリファクスから車で2時間半のところが彼女たち夫婦が暮らしたディグビー郡です。いつかいってみたいところリストに記録した。
モードの作品は、なぜかインチキ中華製グッズがたくさん出ているのですが、わかりやすいので引用させてもらいます。買わないように!
なんて愛らしい作品なんでしょうか。機会があればぜひ。多くは語りませんが、ほんとにぜひ。