春寒や性差と金とルッキズム／今週の本と映画と春マラソン／石田夏穂「ケチる貴方」など

日曜日は東京マラソンを見ていた。写真はスタートから５ｋｍの市谷田町の給水ポイントでの大迫選手。なんと乱れのないフォーム。半数以上のランナーを見送ったあと、有楽町線で有楽町に行きロイヤルホストで朝ごはん食べて、本一冊読んだ後、中通りを歩いたらそこは東京マラソンのゴール直前の直線コース。選手の現在位置がわかる応援ナビというアプリを使い待つこと２０分、このマラソンに参加している友人を見つけることもできた。市民ランナー４万人を首都東京で走らせるってそらー大変なことですなぁと感心した。

「逆転のトライアングル」

工業化もものづくりもやること終わっちゃってサービス業に全振りした先進国の縮図～。「汚いタイタニック」と呼ばれていますが、「エグいＯＬＤ」とも見れる。

オブリビオン

「Mr.ノーバディ（原題 NOBODY）」

「ＳＥＯＢＯＫ／ソボク（原題 서복）」

セックスと嘘とビデオテープ

1989年作品。なんというか、バブルの時代の男たちはこんなにセックスに夢中だったのでしょうか？　ほんとに？　特に主人公夫（びっくり観葉植物人間）はあんな目に遭っちゃうほどセックスに夢中だったの？　野蛮すぎない？　やばくね？　

バブルの時代のリッチさの表現が、いま見ると結構しょぼかったりするのがなんというか微笑ましい。リッチなものの解像度が映画界でも少し低い。同時代を描いた「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のほうが、ややリッチ度がゴージャスになっている、制作した2010年代からみたきらびやかさが多少加味されている気がしないでもない。

ファイト・クラブを見たとき（バブルの時代じゃないけど。1999年作品）、イケてる暮らしの表現として「高級コンドミニアム（でもちょっと造作がしょぼい）」と「アルマーニのスーツ」には理解しましたが、続く「ＩＫＥＡの家具」ででてきたとき、？？？？となったものです。なんでしょうね、こういう表現のズレ。

そういうことを踏まえると、「岬の兄妹」の生活の困窮っぷりを表す描写は正確すぎて、これもまた怖くて泣いちゃった。

この映画で性に奔放な、というか果敢に攻めていきすぎな妹役を演じたローラ・サン・ジャコモが、プリティ・ウーマンのジュリア・ロバーツの親友役だと気が付いた。テレビドラマで活躍されているみたいです。金髪の芸術家ふうの美青年を演じたジェームズ・スペイダーはいまではスキンヘッドの悪役に、びっくり観葉植物夫のピーター・ギャラガーはいまでは良きお父さん役を。人生いろいろ～。

石田夏穂「ケチる貴方」

なにかの書評を読んで面白そう～と思い、手にとってみた。冷え性の女は「作りたい女と食べたい女」のととこちゃんのイメージで読んだ。ルッキズムとお金と性差の短編集。「逆転のトライアングル」もそうだけど、そういう話によく触れた一週間でした。

エブリシングバブルの崩壊

田中澄江「夫の始末」

今週の猫治療

いろいろ値上がりしそうなので、楽天スーパーセールで保存の効くものを多めに買った。奥様！　このちゅ~る１２０本入、少しお高いんですけど、ポイント20%還元中ざますよ！　それでまた次のちゅ~るを買うザマスよ！　ちゅーるは食用増進剤として与えておりますもので、もうちゅ～るのない暮らしは考えられないざます、特に猫が。

アカデミー賞間近でそれまでに見ておきたい映画がたくさんあって困るですよ。ガンバでーす！