雪山を万年筆の上に乗せ/モンブランの小型ボールペン「モーツァルト」の替芯を日本の技術で改善させた話

MONTBLANC(モンブラン) MONTBLANC 【モンブラン】 ボールペン P161bk マイスターシュティック ル・グラン ブラック プラチナライン

コロナ禍前、「あたくしもいい年したマダム、ちょっとよいボールペンを常に携帯しさらりと使ってみたいものだわ」とモンブランのモーツァルトという小型のボールペンを買ったんざます。太さが程よく握った感じがよく、折からのコロナ禍で他人が握ったペンをあまり使いたくないけどなにか記入せねばならぬとき、自分のそのペンでさらりと名前を書いたりしてたんざますの。

使い始めてしばらくしてお高いボールペンが書き味がいいってものでもないのだということに気がつく。
いやたしかに程よい重心、数十年単位で使えそうな堅牢な作り、しっかりした持ち心地、悪くはない、悪くはないのですが、滑りの良い軽い感触のジャパニーズボールペンに慣れていた自分にとっては、なんだこのガッチリしすぎた書き味は。ゴリッゴリの契約書に名前を書くときに、あるいは金融機関の複写式の紙に書き込むときにぴったりのガチガチした書き心地。替芯3本1500~2000円というのはまぁ良しとして(高いものはメンテ費用も高い)、走り書きというものに全く向いてないこのペンを使う度に「ドイツ人はこれでいいのか、これでいいのか?」と疑問に感じておりました。

さて先日、打ち合わせ中、相手の方が「あ、モーツァルトですよね、それ! いい工業製品ですよねー」といってくださった。続けて「だからといって、書き味がいいってわけでもないですよねー」とも。そう、そうなの、そこなの!! 全然書き味よくないの!! 「日本でモンブランのアダプター作っている人がいるから、それ買って好きな日本の替芯を入れてみたら?」と教えてくださった。なんと!人類はモンブランの書き味が悪いことを把握しているというのか! ドイツ人はそれでいいのー? それでいいのー!?

調べてみたら、アダプターを買わなくてもジェットストリームの上級ラインの替芯がモーツァルトにぴったりだということを知る。まっさかーと思いながら、丸の内の丸善の文具売り場へ。そこで「SXR-200-07」を一本購入し(税込220円)帰宅してセット。ぴったりハマった!!! しかも書き味なめらか~、これでようやく走り書きができる~、書き味悪かった4年以上の時間を返して~。でも今手に入れたからいいかー。

以上、モンブランのモーツァルトには、三菱鉛筆株式会社のジェットストリーム替芯「SXR-200-07」がぴったりです、というお話でした。おしまい!

 

【三菱鉛筆】ジェットストリーム PRIME用替芯 SXR-200-07 黒 0.7mm 10本入り

 

四階の洋書売り場でベン・ウィショーが表紙を飾るペーパーバックを発見。BBCの医療ドラマらしい、見たい。

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