春めきてラララ1日映画の日/映画「逆転のトライアングル(原題:Triangle of Sadness)」 #ロバ映画 です 

あらすじは東宝シネマのサイトから。
モデル・人気インフルエンサーのヤヤと、男性モデルカールのカップルは、招待を受け豪華客船クルーズの旅に。リッチでクセモノだらけな乗客がバケーションを満喫し、高額チップのためならどんな望みでも叶える客室乗務員が笑顔を振りまくゴージャスな世界。しかしある夜、船が難破。そのまま海賊に襲われ、彼らは無人島に流れ着く。食べ物も水もSNSもない極限状態で、ヒエラルキーの頂点に立ったのは、サバイバル能力抜群な船のトイレ清掃婦だった――。

原題の「Triangle of Sadness」は、いわゆる眉間のシワに挟まれて作られる三角形の領域のこと。逆転のトライアングルってとりあえずそれっぽい単語を入れましたって感じですが、ちょっとどうかな。まぁ「眉間のシワ」では集客できないのもわかる。身分逆転の楽しいスカッとジャパン系の映画かと思わせる必要があったのでしょう。これからご覧になる人もいると思うので多くは語りませんが、そんなにスカッとするような結末ではなく、ただただ苦く、厳しく、物悲しい気持ちで、エンドロールを眺めることとなりました。

ブラック・ユーモアとしては苦すぎる結末。わたしは、彼女が、インバウンドにかしずく日本の姿に見えちゃったよ。彼女と違って英語ができない分、もっと辛い目に遭うかもしれない。苦い。そしてまさかのロバ映画、時代はロバ! みなさまもぜひ。

しかし! 正直! 映画が始まってから30分間、「わたしはもしかして違う映画を見に来たの? スクリーンを間違った? 全然客船がでてこないんですけど!?」と不安でたまりませんでした。ぜんっぜん話が進まない(そういう作風の監督だと知ったのは映画の鑑賞後)。これじゃ上映時間147分になるのも仕方ないわと諦めた頃にようやくクルーズ船が登場。本作は「汚いタイタニック」ともいわれてます、まぁ見ればわかります。ゲラゲラ笑ってる人もいたけれど、割りとドン引きするレベルの汚いタイタニックでした。ほんとうに汚い、でも豪華客船はゴージャス、そこらへんも「タイタニック」でしたね。

 

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