Twitterでフォロイーの方が「京成バラ園行ってきた、よかった~」と呟いているのを見て、晴れた日に行ってみた。すごかった。びっくり広大スペースに1,600品種 10,000株の薔薇が咲いているのです。なんだこれはー。しかも庭園の奥には気持ちのいい小さな森があってピクニックシートを敷いてごろ寝してるマダムたちが多数。なんだこれはー。年間パスポート持ちのご婦人方の楽園ではないですかー。
せっかく行ったので愛用のコンパクトデジタルカメラを持っていった。晴れた日には絶大な威力を発揮する昔のオリンパスのデジカメです。バッキバキに色が決まった写真が撮れた。すげえ。やっぱりおまえはいいカメラだよ!!
まるまるしていてかわいい。
「るる」。素晴らく愛らしいバラ。
江戸川橋の鳩山会館にも行ってみた。咲き始めの紫陽花。
バラが終わっていた。残念っ! 数輪だけ残っていました。
馬鹿みたいに正確に撮れる。
ジャンポール・ゴルチエ「ファッション・フリーク・ショー」
シアターオーブで。ゴルチエの回顧録を見るかのような肌色多めの肌色多めの肌色多めの舞台でした。何人かシルク・ドゥ・ソレイユから転籍してきたかのようなものすごい身体能力の高い方がいらっしゃいました、彼には吸血鬼マイクロビキニの役をやってほしい。客席のみなさんも気合が入っていた。一階席ですと、演者が通路を練り歩いたり、運がいいとステージに登れたりもします。私が見たときは、ものすっごいノリノリの青年が登壇しました。彼の人生に幸あれ!
「映像の世紀」というか「世界サブカルチャー史 欲望の系譜」のような舞台でもありました。第一部は知らない音楽がかからない誰でも楽しめる肌色多めの内容です。日本から撤退してからずいぶん時間が経過していますが、ゴルチエのアーカイブも多数登場し、ファッション好きな方にはたまらない内容と思います。特にオレンジ色のデオキシスみたいな服が印象的でした。ウカデミー賞「なんであんな服作っちゃったの?」大賞受賞作品です。
バッドガイズ
動物たちのオーシャンズ5。3Dアニメで再構築されたルパン三世。主要キャラクターの吹き替えを俳優さんたちが担当していてどうかなとおもったけれども、主役の尾上松也さんも相棒の安田顕さんも上手だった。彼らと対峙する知事役にタビコ役の甲斐田裕子さんが全体をぐっと引き締めていた。人道的?なテーマがきちんと軸にある爽快悪党アニメでした。
リベリオン
2023年の今、ガンカタを今一度見返そうとおもって見てみた。まったく記憶になかったのだけど、犬映画だったんですね、これ。この頃からクリスチャン・ベールの狂気じみた役作りが始まっていたのだなと感慨深く鑑賞。
「海にはワニがいる」
エナヤット少年の家族は、アフガニスタンの小さな村で暮らしていた。だが、村はタリバーンが政権についてから激しい迫害の標的となる。父はタリバンに殺され、教師は校庭に引きずり出され生徒たちの目の前で銃殺される。エナヤットの身を案じた母は10歳の彼を隣国パキスタンへと連れだした。働いて食べ物と寝る場所を得ながら、少年は生きる場所をもとめて国境を越える。イラン、トルコ、ギリシア――肉体も精神も極限の密入国を繰り返し、5年ののちにエナヤットは故郷から5000キロ以上離れたイタリアにたどりつく……。
google map で地図をたどりながら読んだ。主人公のエナヤットはハザーラ人で、「Hazāra」で画像検索するとわかりますが日本人によく似た顔立ちをしています。密入国の手段は大変危険で、あるときは砂利運搬トラックの二重底の中に押し込められ、あるときは27日かけて冬の山を越えることも。多くの死を目にしながらも彼は安住の地を求めて歩いていく。
イタリアまでたどり着いた彼が道を歩いていると、サイクリストの青年二人に話しかけられる。エナヤットは、二人の母国に関することで唯一知っていることを口にする。「ロナウジーニョ」「ジダン」。サイクリストも彼らが知っているエナヤットの国のことを声に出す、「タリバーン」。なんという場面だろうか。
最終章はずっと涙が止まらなかった。エナヤットはギリシャとイタリアで奇跡的に天使のような優しい人たちに何回か助けられるのだけど、私も人にやさしくありたいと強く思いました。
「世界史を大きく動かした植物」
コムギ、チャ、砂糖、イネ、ダイズ、トウモロコシ、トマト…これらの植物と世界史の関わりを読みやすくまとめている。参考文献から深掘りしていくと面白そう。特により詳しく知りたいとおもったのは茶と砂糖。抹茶はもともと中国の飲み方だったのだけど中国では10世紀ころには途絶えており、日本でだけ残っているとか、そんなトリビアもたくさん。読後には、日本にイネとダイズがもたらされたことに心から感謝した。ご先祖さまたちが苦労して切り開いた田んぼを安易にニトリとか住宅とかにしちゃっていいのかしらどうかしら!!
「消えた冒険家」
どんな物語か知らずに読み始めましたが、なんとなく「死に山」を読んだときのような体験になるのではないかと予感していました。骨太!! 圧巻!! アラスカから始まる親子の物語! 旅というのはこのレベルのものをしてから初めて旅というのですね、規模と頻度と期間のレベルが違いすぎる! 私みたいに飛行機にのってぺろっと観光地をなぞって帰って来るだけのものは飛行機散歩というようなものですね。読み終わったあとは諸々が凄まじくってヨレヨレとしました。
最初の70ページを読んで一日置いてから、そこから最後まで400ページをイッキ読みです。ソフトカバーの厚い本を握りしめていた時間が長かったからか、その翌日は腕の腱が痛く、整形外科に行くほどに。いまはロキソニンテープをもらって痛みを抑えております。
ありがとう!ロキソニンテープ!!