今週の猫と映画と甲状腺機能亢進症猫/「キラーズオブフラワームーン」「龍と苺」「アメリカン・フィクション」「レザボア・ドッグス」

概況

2/26-3/3 年金暮らしになったつもりでお小遣いに上限を設けてニヶ月暮らしてみた。やれなくもない。

現在、その仮想年金受給世代モードでの私のお小遣いの33~40% は猫予算として使われており、我が家の社会福祉予算の潤沢なること山の如し! そんな山の如し予算がまた少し拡大する事案が発生。いや、ええんやでええやんで、猫ちゃん、好きなだけ飼い主の腕をがぶりと噛んでいいし、寝ている私のおでこに噛み付いて起こしても構わない、地震が起きたら「地震こわーい、おばちゃんと一緒にねる」と布団の中に潜り込んで来てくれていいし、「ちょっとー具合のいい枕を提供してよ」とゴロゴロ言い出したらいくらでも腕を差し出すよ。ええんやでええんやで。

猫の甲状腺機能亢進症

今年になってから、10日に一回ほど、ご飯を食べた猫がすぐ戻してしまう事案が発生。あれ、これってもしかして・・・と検索したら、甲状腺機能亢進症なのではと思い至る。幸い毎週金曜の通院で腎臓病の血液検査をする予定だったので一緒に調べてもらった。結果フル検査となり、そして旅立つ諭吉軍団。諭吉って寂しがりやなのかな、旅立つときもそんな大人数で出ていく必要あるのかな? 

血液検査の結果はビンゴ、大変にビンゴ。待合室で天井を見上げたり涙を拭ったりする。

遠方の知人の獣医に「こういう検査をしてこういう数値が出て今後の治療方針も決まって」と相談した。

「その治療方針は標準診療だし、同じ病気の猫ちゃんにはうちもそういう治療を施している。だいたいそこの獣医さん、あんな数値だったウカちゃんを2年以上も元気に過ごさせているんだから、腕はいいと思うよ。信頼して通い続けて大丈夫!」

頑張ります、猫は健康維持に、私は財政維持に。頑張ります。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン オセージ族連続怪死事件とFBIの誕生 (ハヤカワ文庫NF)

1920年代のオクラホマ州オセージを舞台とし、石油鉱業権を保持し、高い利益を得ていた先住民オセージ族が次々と謎の死を遂げる事件を描く。
アカデミー賞作品賞、主演女優賞、助演男優賞(ロバート・デ・ニーロ、すっごくわるいやつ)、監督賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、作曲賞、歌曲賞ノミネート作品。

原作は「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン オセージ族連続怪死事件とFBIの誕生」。FBI誕生劇を描こうとしたら「僕、FBIの創設者のフーバーより、この殺人一家の甥っ子の役がやりたいな」とレオ様がいったもんだからさぁ大変! 脚本の主人公を変えてすべて描き直したそうな、レオ様の権力たるや。だいたいレオ様、以前「エドガー」でフーバーの役やってたもんね。

身寄りのない主人公がただひとりの親族である伯父(ロバート・デ・ニーロ)に流されるようにして犯罪に加担していく、普通の弱い(もしかしてちょっとおつむも足りない?)中年男を熱演。いやいやいや、彼にこそ主演男優賞ノミネートしておこうよ。いじめ? いじめなのかな?

熱血将棋漫画「龍と苺」

龍と苺(1) (少年サンデーコミックス)

『龍と苺』(りゅうといちご)は柳本光晴による日本の漫画。『週刊少年サンデー』(小学館)にて、2020年25号から連載中。棋士の才能を秘めた女子中学生の主人公が、女性のプロ棋士が1人もいない将棋界に挑む将棋漫画。

苺は主人公の名前で、龍は竜王の竜。こんな面白い将棋漫画があったなんて! 早く教えてよ、もーー!! 

「3月のライオン」で将棋界を生きていく男たちの背中を随分見てきたつもりでいましたが、現実はこの漫画のほうが近いんだろうな。だいたい見た目がヤクザ、あるいは反社、竜王なんてほとんど闇金ウシジマくん。棋士が如何に稼いでいるかの表現がきめ細かい。この漫画により将棋の観戦の仕方がやっとわかった。「隙を見せるとおじさんってすぐ説教する」「なんにでも野球に例えるのなんで?」などとおじさんたちをぶった斬っていく主人公のイチゴちゃんがツルペタの気の強い美少女ってところが最高(他の女性登場人物たちはなぜかみな巨乳)。面白かった。なお最新話が凄まじかったらしいのですが、それを読むのはまた次の機会に。面白かった。

映画「アメリカン・フィクション」

アメリカン・フィクション

作品に「黒人らしさが足りない」と評された黒人の小説家モンクが、半ばやけになって書いた冗談のようなステレオタイプな黒人小説がベストセラーとなり、思いがけないかたちで名声を得てしまう姿を通して、出版業界や黒人作家の作品の扱われ方を風刺的に描いたコメディドラマ。

その黒人小説家の実家は代々医者で裕福、その点だけでも「黒人らしさ」のステレオタイプから外れている彼が、自分で蒔いた運命に翻弄される。ゲラゲラ笑い続けて見ていくが最後にアジア人の青年が登場し、見ている同じアジア人のわたしの肝がなぜか冷える。ほんとに冷えるから。アカデミー賞作品賞、主演男優賞、助演男優賞、脚色賞、作曲賞ノミネート作品。この人を主演男優賞ノミネートするのならレオナルド・ディカプリオは?

映画「レザボア・ドッグス」

レザボア・ドッグス (Reservoir Dogs) [JA-Subbed]

ロサンゼルスを拠点とする裏社会の大物ジョーは宝石強盗を計画し、息子エディと共に6名の実行メンバーを集める。互いの素性を隠すためにコードネームで呼び合い、いよいよ強盗計画が実行されるが・・・

刺繍のお供に吹替版を鑑賞。若きタランティーノ監督の出世作。1992年作品。タランティーノは予算を捻出してくれたハーベイ・カイテルに感謝しないとね。潜入捜査官役の「オレンジ」の声が、あら、これは門倉看守部長? そうでした安原義人さんでした。今よりちょっと声がお若い。ラジオDJを山寺宏一さん、器用すぎてわからなかったよ! 1,200,000ドルの低予算映画。お見事!!

今週のお買い物

お友達が着ていた洋服がえらくスタイルがよく見えたので、同じブランドでオズボーンとトップスを買ってみた。いつ履いても楽しい気分になれる脚長・腰細オズボーンに出会えた。もっと早く買いに行けばよかった。
オズボーンがあまりにも格好良かったので、その場で着替え、浮かれてそのまま散歩に出た。三越の宝飾品売り場できちんと接客されたのでオズボーンは大事だなと思いました。人は見かけが9割。ガガーリン!

人は見た目が9割(新潮新書)

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