映画「レスラー」


三沢も死んだ、マイケル・ジャクソンも死んだ、ロックはどうやらとうの昔に死んだらしい、ミッキー・ロークは80年代には人気絶頂の俳優だった、セックスシンボルだったといってもいい、しかしヒット作に恵まれなくなり、俳優としての人気も信頼も失ってかなり時間が経っている、そんな彼の華麗なる復活とも言われてる本作品、全然華麗じゃないっすよ、ばかー、父親としてもダメで、男としても魅力が前ほどはなくなっていて、いつ引退してもおかしくないプロレスラーのランディ、上映中、何度も『そんな風にして生きていかなくてもいいじゃないか』とつっこみながら、今まで出したことのない種類の涙を流す私、とどめはブルース・スプリングスティーンのエンディングの歌、あの歌詞を読んで、映画の内容をかみしめて、しばらく立ち上がれなくなったとしても全然おかしくない、おかしくないんですよ、ぼかぁ!
かつてのミッキー・ロークを知っている人に是非、ついでに、今、この劇中の役と同世代の男性方にもぜひ! 映画と往年のハードロックと現在のポップミュージックのちょうどいいさじ加減のすばらしい融合っぷりもまたよいです。そして、いい台詞、いい場面が満載でしたぜ。
「(傷は)いたむの?」「息をするとね・・・でも観客の歓声を聞くと治るんだ」
「80年代最高ー!」
「ニルヴァーナが登場して、すべてぶち壊してしまった」
「(リングを見ながら)あそこが、俺の居場所なんだ」

いろいろな映画や作品で「あそこが俺の居場所なんだ」という台詞を今まで耳にしてきましたが、この作品ほど、その台詞の意味がしっくりときたものはなかったのではないかと思います。
ちょっと正視できないプロレスシーンが続きますが(映画「ホステル」や「ホステル2」が平気だった私ですが、プロレスやボクシングのシーンはダメですな)、時間のある方ぜひ! 明日はちょうど映画の日だしね。

2 COMMENTS

カヲル

この映画、近所ではやってなくて
千葉の映画館へチャリでえっちらと出かけて行ったのですが、
慣れない道のりだからか坂道で転んでしまい、
頭からアスファルトへ激突。
傷だらけになって家へ戻り未見です。

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スガ

わーん、カヲルちゃんがそんな血まみれになっちゃぁだめだよぅ。それはミッキー・ロークに任せておいてよかったんだよぅ。

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