走れ、ロバート・カーライル! -28週後


なに、この悲惨な映画・・・。劇場で「カヲルちゃーん!なんだよ、これー」と数回心の中で声出しながら鑑賞。うわー、なに、これ。
ロバート・カーライルのダメさ加減満載、さわやかな草原でゾンビと追いかけっこ♪タンラララン、一段落したところでしゃしゃりでてきましたアメリカ軍、アクション度倍増、ドキュメンタリ度も増、人権もへったくれもない殲滅作戦、最後まで繰り広げられる地獄絵、そして、主人公一家の娘役でイングランド・ティーンを演じるイモージェン・プーツがむちゃくちゃ美人! どんな女優さんになるのか楽しみです。
見終わった後、しばし「うわー」とか「あちゃー」とか呟きながらおうちまで歩いて帰りましたとさ。しかし、ロバート・カーライルって何を着てもロバート・カーライルになっちゃうね。
麦の穂をゆらす風 プレミアム・エディション
2日かけて『麦の穂をゆらす風』を見る。キリアン・マーフィー主演。こちらもさわやかな草原が何度もでてきます。
アイルランド独立戦争と、その後のアイルランド内戦の中で生きた兄弟の物語。独立戦争の兵士たちは、プロの軍人ではなく民間の男たち。軍服もなく、軍靴もなく、彼らがパブにいくときのような装い-ジャケットといくぶんくたびれたズボン-で英国軍に立ち向かう。同じ言葉をしゃべる人間同士が殺し合いをする愚かしさ。戦争なんてやっちゃいけない。もちろん違う言葉をしゃべる人間とだってやっちゃいけない。戊辰戦争とか西南戦争とかもさー…。悲しいというよりは、悲惨なラストに涙した。
しかし、キリアン・マーフィーは「プルート…」のときに比べて、随分と大人くさく男くさくなりましたね。お顔の骨格がChristian Bale系ですね。

はっ、金曜日の2月1日は映画の日じゃないか!

社会保険庁の年金問題ですけど、ねんきん特別便がわかりにくかったとか(これを作らされた業者さんがいるのよね)、雇ったアルバイトが転記ミスをしたとか(その人材派遣会社もアホかと)、そういう話を聞くたびに、登場人物が全員バカなんだな、そしてその無能なバカを税金で食わしてやってんのよね、あたいたちって度量が広いわよねって思います。ねー。

4 COMMENTS

カヲル

この救いのなさ、絶望感が
本来のホラーなんじゃよーと
劇場を出てチャリに乗りながら思いました。
イギリス映画だから出来たのだろうね。
ロバート・カーライルはダメ親父から
DV三昧にいたる、究極のダメ人間ぶりに
ニヤニヤしてました。
麦の穂をゆらす風は井筒監督が絶賛してましたね。
やっぱイギリス映画はいいなぁ。

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スガ

>この救いのなさ、絶望感が本来のホラーなんじゃよー
なるほど! その伝からいうと、28日後に比べて随分とホラー度が増していましたね。
ロバート・カーライル、ウイルスに冒されたとはいえ、ねぇ、すんごいわねぇ。でも28日後でキリアン・マーフィーもおんなじことやってたのよねぇ、しかもあっちは非感染者だったのに。
麦の穂はすごくよかった。美しい景色がまた涙を誘った。本当に戦争なんてやっちゃいけないよ。

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カヲル

>しかもあっちは非感染者だったのに。
あれは怒りに身を任せてしまうと
感染者も人間も変わらないという意味ですね。(そこがホラー)
ゾンビものの大半は人間とそのエゴが
一番の敵だというオチが多いです。

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