「きゃっ!」とちょっと思っちゃうこの場面ですが、実際はケイトたんはバットを握ってますから、あ、ジョシュたんのバットという意味ではなく野球のバットをです。物語の舞台のシングルマザーとその息子が暮らすお家には手入れしてない広い裏庭があって、そこでケイトの息子と近所の子どもと4人で野球をするシーンがあるのです。そこでジョシュ・ブローリンは息子に野球を教え、彼女には打ち方を教えるのです。それほどまでによき父親像を発揮する彼が、なぜ逃亡することになったのか、そこに至るまでの物語がですね、えぇもう。
この作品の監督ジェイソン・ライトマンさん(若干36歳!)はこれまでにこんな作品を撮ってます。
おぉーなるほど、この系譜になるのですね!
Clint Eastwood監督作品の『パーフェクト・ワールド』に似てなくもない、優しい脱獄者のケビン・コスナーが人質にとった少年とアラスカに逃げようとする話。同監督の『マディソン郡の橋』に似てなくもない、片田舎の平凡な主婦とそこを通りすがったカメラマンとの4日間の恋の物語。このお話『とらわれて、夏』も4日間の物語。ロケはマサチューセッツ州、夏の終わりの緑豊かな田舎町ののんびりした美しさもよござんしたよ。季節限定で味わいたいお話です。