チアリーダー文化を呪いたい 映画「サンシャイン・クリーニング」


この夏、見逃した映画「サンシャイン・クリーニング」を、飯田橋ギンレイホールで。同時上映が土曜に見たばかりの「人生に乾杯!」、あらら。1時間半の短い映画。月曜最終回のギンレイホールは結構な人数。最前列に陣取ったおじいちゃまが、「すふるるるるー」と気持ちよく寝ておられ、あぁ、この人は映画館で寝るのが好きなんだな、と思った次第。
第79回アカデミー賞(ディパーテッドが作品賞取った回)で、アカデミー脚本賞・アカデミー助演男優賞を受賞した「リトル・ミス・サンシャイン」のスタッフが送るドラマ。
高校時代はチア・リーダー、輝いていたティーンエイジはいつのことやら、今ではシングル・マザーで、メイドの仕事をしている毎日。仕事で行った先の豪奢な邸宅の若奥様に作業終了のサインを求めれば、「あら、やだ、ローズじゃない! ほら、覚えてる? 私よ、私!」と高校時代の同級生に偶然再会してしまう。自分はクリーニング屋の制服、彼女は真珠のネックレスとジャケットといういでたち!! しかも現在、高校時代の同級生(元アメフト部のエース)と不倫続行中。
妹は妹で何をやっても長続きせず、いい年なのに、いまだに親元で暮らしており、バイトは片っ端からクビ。父さんは父さんで怪しげなセールスやってるし、あぁもうどうしちゃったらいいのかしら、わたしたち! そんな崖っぷち姉妹が、事故現場の清掃業務を始め、人生を再建していく物語。
姉のローズを「ナイトミュージアム2」「魔法にかけられて」のエイミー・アダムス、この人の瞳ってほんとチャーミングだと思う。パンクなファッションの妹のノラは、「プラダを着た悪魔」でちょっと意地悪な先輩役をやっていたエミリー・ブラント。父さん役はリトル・ミス・サンシャインのいかした爺さん・アラン・アーキン。
さて、ここでひとつこちらの動画をご覧いただきたい。

以前も引用しましたが、Taylor Swift の You Belong With Me 。こちらに収録されてます
隣の家の幼馴染が好きな主人公、彼はアメフト部のエース、しかしチア・リーダーの化粧の濃いビッチーがまとわりついている。彼女にひきかえ私ときたらブラスバンドの縦笛担当、しかもいぶりがっこのメガネっこ、冴えないことといったらこの上ない! 
だけどやってきたの・・・プロムの日が・・・。
思い切ってメガネをはずしてドレスアップしたら、あら不思議! クラス中が振り返る美人になっちゃたわ、しかも彼のハートまで射止められて、ハッピーエンド☆という内容です。って、一昔前の少女マンガかーっ、あぁん?
それはさておき、この映画の場合、チア・リーダーであったという栄光の過去が、彼女の未来を変な方向に引っ張っちゃったのよね。これが縦笛担当とかだったら気負わずに生きることもできたじゃろうに。
だからこそ私は高校生たちに言いたい! 自分が冴えない生徒だからってそんなこと気にすんな! 今、この時点で目立ってるヤツがどんな人生を歩むかなんてわからないし、いくらでも自分で道を切り拓くことができるんだよ、特に高校を出てからってのは。高校の3年間って長いけど、人生ってもっと長いんだから、そんなことでうじうじ悩むなよーよーよーよー。
高校で目立っていた先輩が、予備校で東京にきて三ヶ月でうつ病になって長野に戻った話を思い出した、ほろり。いや、まぁそういう映画じゃないんだけど、アメリカのティーンエイジャーの中で、チア・リーダー業とアメリカン・フットボールがどれだけ大きな位置を占めているのかよくわかる映画でした。「デスパレートな妻たち」で、スーザンはチア・リーダーだったし、リネットの旦那はブラスバンドでダサかったんだと自嘲してたし。いや、まぁ何度もいうけどそういう映画じゃないんだけど。
映画は『見てよかったー』と、ココロからにっこりといえる内容のものでした。『客席のみんな、元気がないなー、ここは笑うところだろー☆』、と何回か思ったけど。ギンレイホールのお客さんたちはまじめなのかなー。
はい、ここでおさらい、本日の関連作品だよ!

関係ないけどな、mixiのコミュ「ノルウェイジャン組」、
ウカ様のお仲間がいっぱいでにやにやしっぱなし☆

1 COMMENT

カヲル

チア・リーダーとプロムクィーンはその後が辛いよね。。
日本だって大学ではイケていても
社会人になってダメなんて話はいくでもあるし。
それにしても都内はいい映画やっていて羨ましいよ。

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