映画「おとうふ」


【僕がこの映画を作りたかったわけ】
2008-07-05 | プロデューサーより
なんだか世の中がオカシイです。物質主義と経済活動にあまりにも重きを置いた人間の営みが、心のなかの何か大切なものを失わせ、ひいては社会全体を混乱に陥れているのではないでしょうか?
経済優先主義は、今や映像表現の分野をも呑み込み、映画は単なる投資対象商品となってしまいました。超大作のハリウッド映画も、テレビ連動企画の日本映画も、僕にはなんだかみんなつまらなく思えます。
そうした映画はたくさんの観客を動員できるのでしょうが、何か仕掛けに組み込まれて行くような気がして、どうにも観に行く気が起こりません。だから、自分の観たいドラマを作ろうと思いました。
いま同じように感じていらっしゃる人が、1%くらいはいるのじゃないでしょうか? そういう方に、観て頂けたらうれしいです。
今は現実がフィクションに勝っている時代。ヘタなドラマを見せられるよりも、ドキュメンタリーの方がよっぽど驚きがあるし、面白いと思います。そんな時代に、あえてドラマをつくるだけの意味があるのか? 自問し続けました。
自主制作映画ということで予算が乏しく、技術的にもまだまだ未熟なところがあります。でも、「いま世の中に必要なメッセージはこれだ。これを言わなきゃ」と真剣に考えてつくりました。
構想から完成まで3年。その間、たくさんの人との出会いと手助けがありました。
これからは完成した映画『おとうふ』が、より多くの人々と新たな出会いをしてくれることを望んでいます。 (『おとうふ』プロデューサー:今成宗和)

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