錦織君の決勝戦の前日にWOWOWに加入したその勢いで録画映画三昧。なかなかよい映画を放映してましてハードディスクの残量があっという間に減ってしまいました。
金曜の夜、その日は作業てんこ盛りデーでちょっと出かけて帰宅してから燃え尽きた感が半端無く、録画した映画見ながらニャゴニャゴと酒飲んでゆっくりするかとろくがリストを確認。ミシェル・ゴンドリーの「僕らの未来へ逆回転」をちらりと見てみたんだけど、ジャック・ブラックが主演なのに、ジャック・ブラック主演映画は手放しで絶賛しがちなのに、この世界にぜんっぜん入り込むことができずどっちでもいいなという気分になり20分だけ見て停止してすぐに消去した。そして「テルマ&ルイーズ」を見始めた。
「テルマ&ルイーズ」は1991年作品。監督はリドリー・スコット、主演はスーザン・サランドンと身長183cmのジーナ・デイビス、彼女たちを追うことになる刑事がハーヴェイ・カイテル、事件を加速させるきっかけになるヒッチハイカーがブラッド・ピット。おぉっ、ヤング・ブラッド・ピット! 当時はまだ無名のブラピ! 細い。。。体絞ってはる。。。顔が細い。。。小さい。。。うっわー。。。フューリーも見に行くね、待っててね。ギンレイホールでは多分やりそうにもないので、劇場に足を運びますわよ。
あらすじはWOWOWのサイトから。
女性2人組がひょんなことから犯罪者となり、メキシコへと危険な逃避行を繰り広げる、スリルあり、感動ありのロードムービー。監督は「グラディエーター」のR・スコット。
追い詰められた2人のヒロインが後戻りできなくなる“女性版「明日に向って撃て!」”を思わせるシナリオが、アカデミー脚本賞に輝くなど、多くの映画ファンに歓迎された秀作だ。悲しい旅路になるはずの逃避行は、なぜか同時に魅力あふれる現実逃避のプロセスにもなっていく趣向が鮮やか(スコットの映像美も貢献)。主演は2大オスカー女優、S・サランドン(「デッドマン・ウォーキング」)とG・デーヴィス(「偶然の旅行者」)。2人はそろってアカデミー主演女優賞候補になった。無名時代のブラピの魅力も光る。
この映画は公開当時にも見ていて、二十数年ぶりに見返したことになります。「あっ、これが、ロード・ムービーというジャンルなのか!」と生まれて初めて認識した映画だと記憶してます。当時も「うっわーアメリカってひーろーいー」と口ぽかんと開けて見たものですが、50インチの家庭用テレビでもその感動は薄れず、リドリーたんが生み出す映像美(というかロケ地のユタ州の広大さ)に酔いしれました。映画は、ラストシーンが強烈過ぎて、それに至るまでの物語をほぼほぼ忘れていたことにも驚きました。ブラッド・ピットを拾うところと、ラストシーンしか覚えていませんでした。豪快な記憶力です。
見返してよかった。メソメソメソメソ泣くばかりだった専業主婦のジーナ・デイビスが、事件が進むにつれどんどんすてきでセクシーな悪漢ガールになっていくのが魅力的すぎる。スーザン・サランドンだって素晴らしい。良識的でさばさばした働き者なのに、やっぱりうっかり護身用の銃なんて持っていたばかりに人生が急転していくんだけど、その運命を受け入れていく姿が男前すぎる。若くて男前で肌がつやっつやでスタイルもよく人生になに不自由ないくせにしかしチンピラであるところのブラッド・ピットも見事です。ドライヤーを拳銃に見立て強盗の模範演技をするあたりなど、後の大物俳優っぷりをちらりとかいま見させているよう。ハーヴェイ・カイテルが、あぁこんなにいい刑事だったんだなーと大人になった今ではしみじみと感じられます。あぁ見返してよかった。
ちょっとエラが張ったジーナ・デイビス、かわいかったなー。この勢いで「トゥルー・ロマンス」も見返しましょう。あと「イージー・ライダー」も、見ようとするとなぜかいつも途中で寝ちゃんだが。
この映画の頃のブラピだと、誰も付いていかないけど、フューリーのブラピは頼れる男に進化してますわ。
なんというかこう「キティグァイ」めいた役が本当に似合うんですよね、ブラピ。いまの「なんなく素敵にかっこいいおじさんブラピ」もよいですが、あの頃のブラピもキレッキレでよござんすね。フューリー見に行く!!!