句会

またひとつ灯の消えゆくや山の秋
今日はこの句があればいいと先生にほめられた。えへへ。
他所の田に人いなくなり秋の暮れ
「この道やゆく人なしに秋の暮れ」を読んだ芭蕉ってやっぱりすごい人だと思います。命がけの俳人生活だったんだもの。すごいわ。
もうひとつだけと手折るや秋桜
小学校の国語の授業のときに習った、出征するお父さんを見送るお母さんと小さな子どもの話を思い出しながらつくりました。今西祐行さんの「一つの花」というお話です。そしてネットを探したら全文が見つかりました。すげぇなぁ、もう。涙腺が弱い人は就業中読まないほうがいいかも。先生には「デートの最中の女の甘ったれた感じが出てていい」といわれましたが・・。
捨て猫の鳴き声途ぎれ夜の月
友達のブログで野良猫を拾う話を読み、それが頭に残っており。
季語は「夜の月」。以下は添削履歴。
捨て猫の鳴き声悲し夜の月
↓ 捨て猫は悲しいに決まってるんだから、悲しはくどい。
捨て猫の鳴き声途ぎれ夜の月
猫抱いて非常階段月の客
当初「猫を抱き」でしたが、おさまりが悪いということで「猫抱いて」に。
季語は「月の客」。
秋の海女ともだち肩並べ
江ノ島の砂浜を歩く女二人がテルマアンドルイーズでこうなったらもう崖っぷちのポニョ! ってな感じの映画っぽい句。あ、秋の海女(あま)じゃないからね!
選なし句ひとつ。二百十日置き去られたる旅の客
↓ 私のもとの句
台風来置き去られしや旅の客
↓ 先生の添削
台風来置き去られたる旅の客
↓ しかし「来る」と「置く」がぶつかるのがよろしくない
↓ もう一度添削、台風をやめたほうがいい
二百十日置き去られたる旅の客
先生の句
太陽はたったひとつや敬老日
月光の藜を摘んで死ぬまじく
口中の熱くなりたる鶏頭かな
父の墓小鳥の声を降らしめよ
訣別や月の光があればいい
月の光や遠き日は遠きまま

俳句ってこういうものなんだという格好の良さ。
いい先生に出会える縁を下さって、Y夫人に感謝いたします。

句会は、渋谷道玄坂上の権八で毎回やるのですが、頭のよい気の利いた店員さんたちが多く、さすがグローバルダイニング、社員教育のすばらしさよ、と毎回思う。個室が多いのもありがたいことよね。
そのY夫人は、猫さんを二匹飼ってらっしゃるのですが、外に出しても必ず戻ってくるのですね。いつもブログに載せられた写真を見ては、猫ってそういうものなのかと感心します。え。普通のことなの?
ところで7月末で休刊となったヤングサンデーですが、ビッグコミックスピリッツ増刊号として、「それぞれの物語が終わるまで」月刊誌として発行されるようです。おろろーん。タナトスどこかで連載してくれないのかなぁ。

2 COMMENTS

かちゃにゃん

帰ってきますよ~>猫
うちのは2匹とも外から帰って人の顔を見たら
「ただいま」のにゃーんも言います(言いました)。
しましまのほうはほぼ毎日「生まれた家」に遊びに行きますが
「自宅」はウチと認識してるようでご飯食べたり寝たりはこっちです。

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