結婚できない男は12歳までにつくられる! / 阿修羅のごとく


みんな仲良く!

阿修羅のごとく 向田邦子 
結婚できない男は12歳までにつくられる! 松永暢史
昨日10月21日、移動中の車中で向田邦子の「阿修羅のごとく」を読み終えた。ある日、四姉妹の父親に愛人とその子供がいることが判明。母親に知られないように対応に気遣うが、自分たち自身の複雑な状況もあり、それぞれ対応に悩み、ぶつかり合う。「家族」「女性」を中心に人間模様が書かれた作品。
読み終えたとき、「ふぅっ」とため息をついて、解説は誰かいなとページをめくったら、なんとその日亡くなった南田洋子さんが書いている。舞台で母の「ふじ」役を演じたご縁での解説だったようで。印象的だったところを抜書きします。
私が演じるふじさんという母親は、夫にかしずくという、昔の日本の夫婦の中でしか存在しえない女性で、私とはまったく違うタイプです。漬物が得意で家事にこまやかに気を配り、男を立てて常に寡黙にして、人の話はちゃんと聞いています。それでいて、一緒に食事する相手なんかいないといばる未亡人の長女に、「自慢にゃならないよ」と言って驚かせたり、「女はね、言ったら、負け」なんてセリフも吐いたり、夫のコートのポケットから出てきた愛人の子供のミニカーをふすまに投げつけ、あとできれいに切り貼りして、すまして三つ指ついて、夫に「おかえりなさい」などと言える“怖さ”も持っています。
そこに、ふじさんの阿修羅が表現されているのだと思うのですが、どう演じたらいいのか不安な気持ちがあります。
(中略)
この作品が書かれたころは、生活のイニシアチブは男性がとるのが普通でした。ですから阿修羅になるのはほとんど女性だったのですが、この二十年の間に変化して、男性も阿修羅になる可能性が十二分に出てきています。今、人々はせいいっぱい自由に生きたいということで、強く権利を主張していますが、責任とか義務感といったものは希薄になっているように思われます。そういう中で、社会人としてきちんと生きていくための自由と義務t責任のバランスが崩れたとき、阿修羅になるのではないでしょうか。
また現代は、ふじさんの時代の夫婦のあり方を子どもたちが完全には理解しきれくなっています。子どもであっても、親の本当の姿がわからないまま、自分たちが所帯を持っているわけです。この作品は、若い方たちが改めて自分の親を見直すという意味でも、いい素材だと思います。

きちんと丁寧な文章を書く方だなぁという印象を受けました。
まっとうなこというなー。
そこでこれですよ! 『男の子を伸ばす母親は、ここが違う!』の松永暢史さんが送る「結婚できない男は12歳までにつくられる!」!
結婚できない男は12歳までにつくられる!“難婚”時代の男の子育児 (ワニブックスPLUS新書)
すごく乱暴にまとめるとこんな感じ。
一昔前までは、女性たちがほしかったのは、『一生困らない経済的に安定した生活』だったんで、相手が多少アレだとしてもふじさんのように我慢して受け入れておりました。しかし、女性も社会で活躍できる時代になって、社会的地位も向上し、収入も手にできるようになってくると、経済的な安定なんかは自分でどうにかできるので、『心地よくて幸せな結婚生活』を手に入れたいと願うように変質してきているのです! その心地よくて幸せな生活っちゅーのが曲者です。以前だったら、受験勉強してよい大学に入り、ちゃんとした会社に入る、という条件を二つ満たすだけでいうことで『結婚』のチャンスを手に入れることができてきた日本男児ですが、今、求められているのはそんな経済的安定という要素だけに根ざした『結婚生活』ではないんです、『心地よくて幸せな結婚生活』なんですよ。
生身の女にはバカにされそうでなんだか怖い、ゲームやネットばっかりして『二次元嫁でオナニーしてるほうがらくだー』『嫁のかわりに、風俗とハウスキーパーで生活はなんとかなる』なんて平気で言っちゃてるけど、『オレは草食男子だから』とかいって安心しちゃってるけど、その生活の未来にまっているものを考えてごらん! もー、ニッポンの未来が心配! 超心配!
だから、理想的な男にならなくっちゃ! 女の人に選ばれる男にならなくっちゃ、せめてそのスタートラインに立たせなくっちゃ!
そしてそう育てるのはお母さんの仕事ですぞよ! 過干渉禁止! 過剰ラブも禁止! 女に幻想抱かない息子を、進んで家事ができる息子を、女性に選ばれる男を、育てていきましょうよ! ねっ!
というお話です。松永さんのいう『女性に選ばれる男』とはこんな感じ。
1.知性 成績がいいっていうだけじゃなくね!
2.経済力 人によっては全然重視しない女性もいるけど、それでもないよりはあったほうがマシ。
3.外見 今の服装で女性の親御さんに会うことができますか? 外見とはセンスが加味されたものだということを忘れずに。あなたの外見は、あなたの内面の一番外側に存在するものです。
4.品性 美しく生きているか、自問自答してみましょう。
5.感性 より豊かな人生をすごすためにも欠かせません。
6.自立性 能動的に生きる力を!
7.抽象力 空気が読めないのは、感性が欠けているからではなく、抽象力がないから。あれがああなったらこうなる、これがこうしたらそうなる、それがああいうのはこういう理由だからだ、と頭の中できちんと組み立てられるか、それが抽象力だ! デートの途中で突然、不機嫌になった彼女、その原因をさぐるときにも抽象力が大活躍だっ!!
8.家事力 「もはや家事ができない男は結婚相手として失格です。そこそこできる、程度では女性は許してくれません」とのこと。ひええーがんばれ、男たち!
9.技能(趣味) 
10.好奇心
11.陽エネルギーをもつ
12.愛情と許容性
13.コミュニケーション力
14.自信
長くなるので、この辺で! もちろん、現代では、男だけでなく、女性にもこれらの資質が必要になってきていると思うのです。「私も稼いでいるんだからね」というのなら、女だって土俵は一緒! 自分でチェックしてみよー。
このまえ、お客さんと飲んだときの話。私と私よりちょい年上の担当の男性、もう一人、イケメンといってもいい若い男子の3人で飲んだのよ。「結婚なんてしたくないっすよーめんどくさいしー!」という若い男子がいうので、同世代二人で総攻撃! 
「あんたさわやか男前なのになにいってんのっ!」
「結婚楽しいんだよ、なんで楽しくないなんていうのっ!」と。
いろいろ聞いてみると、なんだか本当に、心の底から、面倒くさいらしい・・・。なーぜー!!! なぜなぜなぜっ! 
とかいってたら、らばQでも今日はこんなトピックスが!
【らばQ:あなたがなぜ独身なのか…ズバリ分かる20項目】
浅すぎる、とかうそつきとかもう・・・・。ですが、最後に、マザー・テレサの言葉できれいにまとめておきます、希望を持って!!
 神は、私達ひとりひとりをお造りになりました。そして、更にありがたいことに、全ての人々を、愛し、愛される存在にして下さっているのです。では、神はなぜあるものを男性に、またあるものを女性にお造りなったのでしょうか。それは、神の愛のひとつの形が女性の愛で表わされ、別の形が男性の愛で表わされるからです。どちらも愛するために造られていながら、それぞれの愛し方が違うように、男性と女性は互いを補い合って完成されるものであり、神の愛を体現するには、どちらか一方よりも両方そろった方が、より神の愛に近づくことができるのです。
(中略)
 心に愛の喜びを抱き続けましょう、そして、出会った全ての人々とその喜びを分かち合いましょう。北京会議の全ての出席者と、この会議によって救われようとしている全ての女性が、ともに愛と安らぎの中で暮し、それぞれの家族とこの世界を神にとって美しいものにするために、おひとりおひとりがマリアのように慎ましく、清らかであることをお祈り申し上げます。

全文はこちら! みんな仲良く!!

6 COMMENTS

34歳の男

ええ、私もですね「結婚できない男は12歳までに作られる」を読んで勉強しようかと思ったんですが・・ねえ、手遅れじゃん?。私が今これ読んでも手遅れじゃん?。

返信する
ようこ

指を怪我されたというので心配していましたが、いつものように面白いブログをたくさん書かれていたので安心しました!
男性に求めるものが変質しているということを一番わかっているはずの女性層が、実は男性に失望して結婚していなかったり、子供を持っていなかったり・・・というのが今の日本の問題なのかな~、と思ったのでした。

返信する
おおき

どうしてもこの手の本は「女性に選んでいただく」「一緒にいていただく」男子を作ろう、という傾向なんですかねぇ。そんなんだからめんどくさがる男子が増えるんだと思うんですが。
スガやんの言うとおり、女子も男子と同じ立場だということをもっとアピール……すると売れないんでしょうね、やっぱり。

返信する
スガ

34歳の男さま
何おっしゃってるんですかっ! 全然間に合うんじゃないでしょうか!
周囲を見ていて思ったのは、男も女も「気づき」とか「思いやり」が足りないんじゃないかと思う。松永さんのいうことで、私が一番相手に持っていてほしいなと思うのは、「抽象力」です。「想像力」とでもいいましょうか。「気づき」の能力を手に入れたら、鬼に金棒、仕事にも普通の人間関係にも生かされていくと思います。
品性とセンス、ついでに頓知の利いた会話なんてのが装備されてたら最強だと思います。
おまえがいうなー!って思ってる人もたくさんいると思うけど・・・ごにょごにょ・・・。
ようこさま
痛みが響かないように、絆創膏を三重に巻いて仕事してますのよ、奥様☆
この本を読んで、「いま20代女性はなぜ40代男性に惹かれるのか」という新書が売れてる理由がちょっとわかりました。自由になるお金を持っていて、アニメやネットやゲームに夢中になりすぎていない世代ってのがいいんじゃないかな、と。でもなっ、その四十代だって社会人一年目のときは、手取り15万とかからスタートしたはずだよ!20代女性のまわりにいる男の子たちと同じ位置にいたことがあるんだよ! 昔ほどのんきに昇給しない世の中になってきてるし、生活コストも上がっているけれど、みんな、希望を持って!勇気を持って臨んで!
おおきさま
「あなたのお子さんが大きくなるころ、結婚のハードルはすごく高くなってるんですぜ、奥様! いまだってすっごく高いけどね! あなたが想像してるよりね!」というところからこの本は始まってるんだけど、女もそこまで要求するなら同じ土俵の上で、自分を鏡で写してみろい!というようなことは書かれてなかったなー。多分、これは、著者の方の戦略で、次に「16歳までに結婚できる女の子は作られる!」という新書を出すのではないかと、と思っておくことにします。
「結婚したら嫁にお金くわれるだけだ」と真顔でいう人は、「かわいそうに、2ch脳になってしまったのだなぁ」と生暖かく見つめることに決めています。

返信する
カサ

わー。いいエントリだな。
共感するところ多々あり。
松永さんのいう『女性に選ばれる男』、納得する。
誰にも選ばれない男性はどこが欠けてるのか、わかりやすい。
「女性に選ばれるために」「結婚するために」じゃなくて、
人として社会生活を送るのに大事なことと思いますよ。
もちろん我が身も振り返らないとだけどねー。

返信する
スガ

>誰にも選ばれない男性はどこが欠けてるのか、わかりやすい。
欠けてるんだよなぁ。それが自覚できてないんだよなぁ。
「人として社会生活を送る」というのは、「まっとうな大人になる」という意味ととらえてもいいと思うんだけど、それができてない人というのは、やっぱりなにかが欠けてたんだろうな。
この項続きます。

返信する

34歳の男 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください