松の内驚くばかりのテレビっ子/年末年始に読んだ本やら映画やらなにやら

「休みが長い!どうやって使おう、イヒヒヒ」などと目論んでいたけれど、終わってみたらあっという間。

28日 窓拭き、正月の花を飾る、仕事
29日 ガス台の大掃除、ガリガリ仕事
30日 床掃除、HKDNK(人の金で肉を喰う)+丸善、ちまっと仕事
31日 ちまっと仕事、買い物ぐるぐる、おせち作り
 1日 富士山・芦ノ湖詣で、今年は三島駅から
 2日 風つよ見ながら箱根駅伝TV観戦、買い初めにいい蛤を買う
 3日 風つよ完走・箱根駅伝往路観戦・新年会
 4日 映画初め

映画「パンズ・ラビリンス」

パンズ・ラビリンス(吹替版)

昔ギンレイホールで見たけど見返してみた。部屋を暗くして『くつろぎ映画椅子』と名付けているリクライニングチェアに座り、ナナフシが禍々しいルックスの妖精に姿を変え、主人公を地下の宮殿に案内していくシーンで、あまりの禍々しさに身を固くしていたら、突然、肩に重みが。生暖かく小さな重み、なにか尖ったものが肩にわずかに食い込み、「ヒッ」と声を上げてしまった。

犯人は猫でした。猫ーーー、いい仕事しすぎだよ!

残酷で利己的な独裁者の義理の父だけが、どうしてオフィーリアの世界に触れることができたのだろう。どうして?

山口晃「大画面作品集」

山口晃 大画面作品集

紙も印刷の立派なこのご本、今作ったら六千円くらいしますよね・・・2012年発売時は4000円(税込)でしたが。恐ろしい。うわー。

トランスジャパンアルプスレース(TJAR)イッキ見

激走! 日本アルプス大縦断 ~2018 終わりなき戦い~ トランスジャパンアルプスレース [Blu-ray]

富山湾を出発し、北アルプス・中央アルプス・南アルプスを踏破し、静岡の大浜海岸を目指す「普通の男たち」のレース、トランスジャパンアルプスレースの一挙放送をやっていたので見た。2020年度版(TJAR2020と銘打ちつつ、2020年はコロナで開催延期となったため、実施されたのは2021年)の放送時間が約90分と他のものに比べ短く、なぜかしらと見ていったら、まさかの結末! 切ない。しかし厳しく冷徹な判断。2022年度版は前後半2時間ずつの大作。各選手のアナザーストーリーに時間割きすぎでは・・いやなにゲフンゲフン。世界に誇る日本のグレート・レースですよ、BBCとかが買ってくれるといいな。

おせち料理レシピ抜粋

基本は「きょうの料理」の「3時間でみごとおせち」
伊達巻は紀文のレシピ。
数の子はクックパッドから。これおいしかった。
年を明けてからはキッコーマンの「茶碗蒸し」を。白だしがなかったらチキンコンソメで。卵も濃い目に。電子レンジでうまくできちゃった。お母さんは立派な蒸し器で慎重に作っていたのに、電子レンジでうまくできちゃった、お母さんは立派な蒸し器で慎重に作っていたのに、電子レンジで・・・

三島からの箱根詣で


google map を眺めていたら三島駅から芦ノ湖に行く路線バスを見つけたので、それに乗りに行ってきた。芦ノ湖の湖畔のホテルでお茶して、箱根新道経由の路線バスで箱根湯本に出て、湯本からは電車で小田原まで移動、小田原からはロマンスカー。今年もよい一年になりますよう。

アニメ「風が強く吹いている」

アニメ「風が強く吹いている」 Vol.9 DVD 初回生産限定版

Production I.G が、毎年見返してもまったく色褪せない美しく丁寧なアニメを作ってくれてほんとうによかった。実際にはこんな夢物語はないとわかっているのですが、箱根駅伝に出場するのってマジ大変と理解するために、これからも折に触れて見ていきたい。

箱根駅伝

今年も友人らと御殿山で見てきた。人垣が一重少ないような印象。大学の幟や大学関係者の大人数の応援がなく、見やすかった。最近の駅伝選手はみんな前髪が重くて、顔が小さくて、足が長い。「わたしたちが学生の頃って、箱根駅伝の選手に往路復路全チーム全行程でイケメンが一人いるかいないかだったよね」などと話しながら帰途についた。文明が進むと美形が増えるのです、サッカー日本代表もそうではないですか、おそろしや、おそろしや。

「笛吹き男の正体-東方植民のデモーニッシュな系譜」

「笛吹き男」の正体 ――東方植民のデモーニッシュな系譜 (筑摩選書 240)

昨年末からドイツの近代史・近代戦争の本を読み続けてきましたが、まさかこの筑摩選書で止めを刺されるとは。中世に起きたハーメルンの笛吹き男は民話でも童話でもなんでもなく純粋な史実で、この悲しみを忘れぬよう彼の地ではこの事件が起きた年を紀元とした暦年を使っているくらい。

人口2500人ほどの小さな城塞都市のハーメルン、1284年の6月のある日、そこへやってきた縞模様の服を着た笛吹き男は、夏至祭の翌朝、子どもたちを一体どこに連れて行ったのか、そしてこの笛吹き男を受容するかのように近代ドイツにある男が現れるのであった・・・・! 

ま、それはともかく、ハーメルンの笛吹き男というモチーフ自体は早くA24が映画化するといいと思うよ!

ミッドサマー(字幕版)

テレビドラマ「いちげき」

松田龍平がでるのか、脚本はくどかんなのか、染谷将太や町田啓太も出るのか、面白そうじゃないですかと見始めた。「鎌倉殿」や「麒麟がくる」や「青天を衝け」で死んだひとたちが、年が明けたらなにごともなかったかのように生き返り、幕末の金杉橋の上で真剣で斬り合ってる、あぁみんな元気でよかった! 伊藤沙莉ちゃんが現代すぎてまたそれが彼女らしくて面白かったし、松田龍平の実利的な武士っぷりも様になってた。町田啓太はイケメンなのにちょっと頭が足りない役でそこもよかった。

ドラマが面白かったので、原作の漫画「いちげき」も読み始めてみた。ドラマよりはるかに凄惨。お正月用にまろやかにマイルドにまとめてくれた宮藤官九郎の優しさよ、ありがとう、くどかん!

なお漫画「いちげき」の原作は、永井義男の「幕末一撃必殺隊」です。

いちげき (1) (SPコミックス)

新装電子版 幕末一撃必殺隊

「THE FIRST SLAM DUNK」

THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE (愛蔵版コミックス)

スラムダンクは読んだことはないけど、安西先生の「諦めたらそこで試合終了ですよ」くらいは知ってるわ、えっへん、と見に行きました。オープニングから度肝を抜かれたんだけど、井上雄彦先生の絵が、正確に、美しく、動いてる! なんじゃこらーーー!! 桜木花道が主人公じゃなかったのか(この映画では)、小林親弘さんが出ていたはずなのに気が付かなかったとか、能代工業強いねぇーとか、多分歴代の名言がバンバン出ているんだろうなとか、やっぱり原作ちゃんと読んだほうがいいのではなどなどいろいろ。2時間あっという間の凄まじいアニメ作品でした。

カズオ・イシグロ「遠い山なみの光」

遠い山なみの光 (ハヤカワepi文庫)

デビュー作が、これなの? 30才前後で、これを書いちゃったの?

「いまとても幸せなの。これからも幸せになるんだから」と何度も何度も口にする主人公の悦子。同年代の悦子からみても危なっかしい方法でここから抜け出そうとする佐知子と、その母と距離をおきたがる娘万里子。そんな悦子が、佐知子と同じ道を経て、大きな代償を払って、やっと自己を確立する。息苦しい令和五年の正月に読むと、これが日本の病というものかとゾッとしたりもした。

カズオ・イシグロが英語で構築した小説を、日本語に翻訳したわけですが、最初から日本語で書かれていたかのような滑らかさで(それは訳者の方の功績なのかもしれないのですが)、他の作品もすぐ読みたくなりました。

 

テレビっ子になりつつも、本も読めたし、飽きるほど料理もしたし、家はピカピカ、猫はふさふさ、楽しいお正月でした。穏やかでよい一年になりますよう、本年もよろしくお願いいたします。

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