砂の海行く馬を思ふ目借り時/オーシャンオブファイアー


2004年の映画。現代は「Hidalgo」。
予告編では、確か、砂漠を舞台にした壮大なアドベンチャー大作みたいな感じで、邦題の「オーシャン・オブ・ファイヤー」ってのも、副題に「クリスタル・なんたらの冒険」などとついてても全然問題ないくらい力強い印象を受けたので、冒険映画ならどっちでもいいかなーと思って見なかったのよね。
主役を演じるのは、ロード・オブ・ザ・リングでアラゴルン役のヴィゴ様、当時はまだあの映画の熱もさめやらぬ頃、ヴィゴ様目当ての客を誘導する目論見もあったのかもしれません。
物語は、ひょんなことからサハラ砂漠横断競走馬レースに参加することになったアメリカ人・フランク・ホプキンスの物語。宗教の違う部族間の対立も激しい土地で、彼がどのようにレースを戦い抜いていくのか・・・・、ロマンスあり、流砂あり、熱砂地獄あり、砂嵐あり、イナゴの襲来あり、とほんとにまー活劇も盛りだくさん。しかし、その物語を貫くのは、彼の愛馬「ヒダルゴ」がフランクに寄せる愛情と信頼、そしてフランクの静かな闘志と熱い情熱なのじゃった!!!
でね、邦題を「ヒダルゴ」としちゃうと、せっかくの砂漠スペクタクルエンタメ映画が、動物を主眼としたしんみり映画っぽくなっちゃうからなー、ってんで『オーシャン・オブ・ファイアー』としたんでしょうなー。そしてそれは、映画ファンをちょこっとだけ裏切ったような気もしますわ。
砂漠の映像ってすごいねー。グリーン・ディスティニーの荒野も、この映画の砂漠も、見甲斐のある映像でしたYO! お話もあっちこっちに忙しかったけど、私は楽しかったなー。壮大な景色を目にしちゃうと、おしっこもれそうな気分になる人にはおすすめしたい! あと、馬好きにも。
そしてこれを見てから荒木先生はスティール・ボール・ランを着想したんですな! うむ! 嘘だけどな!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください