シド・ヴィシャスの「MY WAY」に出会う 映画「グッドフェローズ」/「マイ・ボディガード」


ひかりTVで、デンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングちゃんの「マイ・ボディガード」をうっかり鑑賞。リドリー・スコットの弟、トニー・スコットが監督、2004年作品。
トニー・スコットといえば、トップガン、トゥルー・ロマンス、クリムゾン・タイド、エネミー・オブ・アメリカ、サブウェイ123 激突・・と興行的にもそこそ成功する、アクションたっぷり、イケイケ音楽を使う監督というイメージがありますが、この映画もご他聞にもれず。ダコタちゃんの神がかり演技もたっぷり堪能でき、しかも、ラストで、ええー、それはデンゼルさん格好よすぎるよぅー、ぎゃばばばーんと滝の雨。
そんで、私は、おにいちゃんのリドリーさんが監督した「テルマ&ルイーズ」が好きなんじゃけど、これは、リドリーさんにしてはすっごくトニーさん寄りな映画。こっちは1991年の作品。
あまりにも男らしすぎる選択をしたデンゼル・ワシントンに「はわわー」となり、彼が主演した『アメリカン・ギャングスター』を見たいなー、いやしかし、同じ映画をまた見るのもシャクなので、古き良き(良かぁないんだけど)マフィアのライフスタイルというか生き様を描いた映画『グッド・フェローズ』をひかりビデオで鑑賞。

グッドフェローズ』はマーティン・スコセッシが監督、1990年の作品。『アメリカン・ギャングスター』もかつてギャングであった男の実話だけど、こっちも実話。1960~1980年までを時系列で追う、『組織の幹部になりきれない、悲しきアイルランド系』の男の物語。
マフィアなもんですから、イタリア系俳優さん大爆発、ロバート・デ・ニーロでしょ、ホーム・アローンでドジで間抜けな泥棒役をやったジョー・ペシは手がつけられない短気な男で、怒ったらはいすぐ殺す、という役どころ。おぅ、恐い恐い! サミュエル・L・ジャクソンがチョイ役(でも割りと重要)で出ていますが、若い、若いです!
マフィアに憧れていた少年が、ティーンエイジャーからその世界にどっぷりとはまり、ハイティーンのときに活躍しはじめる。二十代のはじめには頭角を現しつつ、弱・良家の嫁さんももらう。嫁いだばかりの嫁さんは、マフィアの交遊っぷりに正直ついていけないと思いつつも、だんだんその世界になじんでいく。時は経て、紆余曲折ございました後、主人公はとうとう白い粉に手を出し始める(穀物商になったという意味じゃないよ!)、その頃には奥さんもすっかり荒んでて、いい感じに極道の妻に☆ 朱に交われば赤くなるとはこのことよのぅ・・・。白い粉に手を出してからの、主人公の転落っぷりも見事なもんです。
畳み掛けるように物語が終わり、『この映画、見てよかった・・・』と思った瞬間に始まったエンドロールで、シド・ヴィシャスの「My Way」が流れ、あぁ、あの曲がそこそこ歴史に残ったのは、こういう起用があったからなのか、と思った次第。
1980年代のゴッド・ファーザーといってもいいこの映画、イタリアン・マフィアが話の中心なので、ピザやパスタがほんとにうまそうで、うまそうでうまそうで。最後の、家族総出で料理を作るシーンも印象的でした、アイルランド系なのに、まるでイタリアの家族のようなシーンで。短絡殺人多発の悪者食べ物映画じゃったよ。
未見の方、ぜひー。過去に見た方も、今いちどー!

映画鑑賞中のウカ様、ぎゃばいいーーん!!!

1 COMMENT

カヲル

グッドフェローズの主役の人って確か
今は名乗り出てしまって、レストランチェーンを経営しているそうな。。
レイ・リオッタこれで一気に有名になったね。

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