世界ふれあい街歩き・商社マン編「シルクロードの滑走路」

 
総合商社のモスクワ駐在員である小川智は、中央アジアのキルギス共和国に旅客機を仲介する案件を進めていた。しかし、ソ連崩壊後の混乱の渦中にある小国では、国際ビジネスの常識がまるで通じない。難航を極める交渉は、小川の熱意と粘りで一歩ずつ合意に近づくが・・・。
ユーラシアの厳しく美しい自然と、多難な歴史を背負う民族の姿を背景に、国際ビジネスの現場をスリリングに描き出す経済小説の傑作!

あらすじは、単行本裏表紙から。
キルギスは、東に新疆ウイグル自治区、北にカザフスタン、南にタジキスタン、西にウズベキスタンに囲まれた小国。うっかりgoogle マップで適当なところをクリックしたらこんな写真がでてきちゃうような土地。いやーん、google すげぇ、ありがてぇ。中央アジアは、なるべく早く旅行に行ってみたい土地ですが、旅心もくすぐられます。主人公の同僚にはこれまた複雑な歴史を持つチェコ人、仲介役のトルコ人ブローカーも謎めいた存在で、ユーラシア大陸のそれぞれ民族の歴史を少々背景に織り交ぜながら、若手商社マンが成長していく物語。「世界には三つの朝鮮が存在するんだ」で始まる流浪の朝鮮民族・コリョサラム(高麗の人)の話に初めて知ったり。朝鮮という国も大変な国なのだわ。大陸で暮らすってのも大変なことなのだわ。
人生における黒木亮月間に入ったようなので、引き続きどんどん読んでくつもり。日本の働く男たちが主人公なので、自営業の自分からしたら「そっかーサラリーマンってこうやって飯くってるんだ」とか「●●のダンナさんってこういう仕事してるのか」などと感心することしきりです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください