ヤマケイ新書「ドキュメント御嶽山大噴火」

ヤマケイ新書 ドキュメント御嶽山大噴火

2014年9月に発生した御嶽山噴火のドキュメント。

災害の概要はWikipediaから。
2014年(平成26年)9月27日11時52分(日本時間)に発生した、長野県と岐阜県の県境に位置する御嶽山(標高3,067メートル)の火山噴火である。噴火警戒レベル1(平常)の段階で噴火したため、火口付近に居合わせた登山者ら58名が死亡した、日本における戦後最悪の火山災害である。

新聞報道などを丹念に追った前半もさることながら、生還者7人の証言が生々しかった。長野県在住のツアーガイドの女性は、下見に来ていたところ遭難し、大きな岩の影に必死に潜り込むことで大きな怪我もせずに生還できたという。しかも当日は単独行動。私だったらこの現場で何ができたのだろう。

噴火の写真を撮って逃げ遅れたひとも多いと聞きます。SNS時代め・・・と思う反面、そのスマホのおかげで混乱が少なかった面もあったようです。山小屋に避難してきたひとたちはみな自分のスマホを見つめ、外からの情報を検索していたそうです。その時間は、みなが息を潜めていたようで、静かでパニックになる人もおらず、ただ噴火が終わるのをじっと待っていたと。なるほど。

また、報道で読んでいたよりもはるかに初心者の方が参加していてことを知り(旅行会社の団体ツアーも現場にいた)、おそらく年配の方も多かったことでしょう、パニックになった集団をどうとりまとめ下山させたのか、ツアーガイドの方のご苦労も偲ばれた。

あまりにもたくさんのひとが一瞬の間に命を落とし、現実離れした時間だったのではないかと思う。亡くなられた方のご冥福を祈ります。

1 COMMENT

いち

あの時、玉滝村付近がマスコミの拠点になってて、
友達が玉滝村にすんでるもんですから
大丈夫かいなとビクビクしてました。
こういう時電話していいのかな、どうかなと思いつつ、
電話してみたら「反対側が危険地帯なので、こちらは大丈夫」
ああ、だからマスコミがそこにいたのね、と。
豊かな恵みをもたらしてくれる
日本の地形ですが噴火や洪水、地震……いろいろありますね。

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