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ムーミンよ、リヴィエラを撃て夏に/映画「劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス(原題 Muumit Rivieralla )」

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劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス(吹替版)

 

2015年に公開されたフィンランド・フランス合作のムーミン新作映画。現在、AmazonPRIMEで無料配信されているので、お時間ある方はぜひ。色彩設計が素晴らしく、荒れ狂う海も、静かで美しいムーミン谷も、華やかなリゾート地帯も絵本のような色合いで描かれています。小物や、スノークのおじょうさんのファッションも可愛らしい。「グランド・ブタペスト・ホテル」や「ムーンライト」を見て、その色使いに「ハワワっ」となった方はぜひ!


 

お話は・・・・・。ムーミン谷の入江に海賊船がやってくる。その海賊船をぶんどったムーミン一家が「このままリゾート地帯に行っちゃいましょうよ」といざ出港、高級リゾート地に乗り付け、それと知らずにかの地のランドマークともいえる超高級ホテルに宿を決め、そこで引き起こす大騒動の数々。リゾートライフにどっぷり浸かるスノークのおじょうさん、ずっとお酒を飲み続けほら話を続けるムーミンパパ、お部屋で庭造りを始めたり、ホテルをチェックアウトするときに「えっ、お金がいるの? この珍しい植物の種ではだめかしら?」とフロントで手渡そうとするママ。まさにアナーキー・イン・ザ・リヴィエラ! 最後はほのぼのハッピーエンドの「行って帰る」の物語で、ある意味マッドマックス・怒りのムーミン谷。

「ムーミン、消費社会に出会う」という副題をつけてもいいような気がしないでもないけど、どちらかというと、トーベ・ヤンソンの短編「リヴィエラへの旅」の翻案なんでしょうね。手元に現物がないので記憶で書き起こしますが(細かい内容が違っていたらすみません)、トーベ・ヤンソンが親を伴って南国のリゾート地帯に旅に行く、予約していたホテルがひどく、何をするにも物価が高く、散々な目に合う物語。これが下敷きになってるんだなと思って鑑賞すると、「リビエラなんてばっかばかしい、早くフィンランドのサマーハウスへ帰って庭造りでもしようよ」とリゾート地を後にしたそのときのトーベ・ヤンソンの顔が自然に思い浮かんでくるのです、うふふ。

トーベ・ヤンソン短篇集

公式サイトのキャラクター紹介が辛辣で、造り手側の「別にみなさんをほんわかさせるつもりで映画作ってませんけど、なにか?」というスタンスがチラチラ見えて、そうよね、別にムーミン谷の物語って、実はほんわかとかかわいいとかラブリーがメインの物語じゃないものね、と冷静な気持ちに引き戻してくれる作品です。人生の大事なことは、トーベ・ヤンソンと長谷川町子から教わったというような方はぜひ。吹替版のさま~ずと木村カエラもよかったよ!

 

ムーミンショップで飾られていた夏至祭のニョロニョロのポスターがすごくよかった。これは飾りたい! 売りものなのかなー。

 

マッドマックス 怒りのデス・ロード(字幕版)

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