世界よこれがノルウェーか/映画「ヘッドハンター」

ヘッドハンター [DVD]

自宅で。あらすじはYahoo!映画から。

低身長のさえない風ぼうながら、優秀な人材を引き抜く敏腕ヘッドハンターとして名をはせ、誰もがうらやむような美女と暮らしているロジャー(アクセル・ヘニー)。しかし、彼女との豪勢な暮らしを続けるために、美術品を盗んでは生活資金へと変えていた。そんな折り、ロジャーは電子機器の分野で成功を収めた元エリート軍人のクラス(ニコライ・コスター=ワルドー)と知り合う。その高価な絵画コレクションの存在をつかんだ彼は、最後の大仕事としてクラスの屋敷に忍び込んでいく。だが、そこで人生最大最悪のトラブルに遭遇し……。

北欧を舞台にした映画ってインテリアや家具がすてきで本当にうっとりするわーと楽しく鑑賞しましたが終ってみたら血しぶき多めのサスペンスで、わはは、しかもがっつり夢中になれる全裸多めの100分映画。素晴らしい。このくらいの短さの良品がハリウッドに行くとエンドロールがむっちゃくちゃ長いアクション多めの126分作品になるのよね。不思議ねー。

作中、そこまで再現しなくてもいいのではと思いたくなる無残な死体がゴロンゴロンと出てくるのですが、さすがノルウェー、そしてミレニアム制作チーム、死体の作り方にはまったく妥協が感じられない、ディ・モールト! 東欧を舞台にした「ホステル」とかまぁもうそりゃぁねぇー、あちらの方はこういうグロいものやグロいものを惜しみなく表現することがお好きなのかしらねぇ。おほほ。

とか思ってたら、動物の表現はそうでもない。山奥の一軒家に足を踏み入れる主人公、恐る恐るドアをあけてみたら突然生き物が声をあげながら襲いかかってくる。「ひいぃぃっ」と身構えるが、よく見るとそれはこの家の家主が飼っている猫。「なんだ・・おどかすなよ・・・」となるわけですが、その猫、どう見てもぬいぐるみでした・・、スタッフが主人公に投げつけた金茶の猫のぬいぐるみでした。どう好意的に解釈しても「突然の侵入者に驚いて飛びかかってきた猫」という姿ではありませんでした。だって前足ぶらーんなんですもの。その格好で猫は襲ってこないでしょー。

その数分後には主人公を襲う獰猛な猟犬が登場してくるのですが、この子がたいそう穏やかで育ちの良いお顔をしてる、ガルル~といってるんだけど尻尾パタパタ、襲われた主人公が「うわぁぁぁん」と小学生パンチを繰り出しうっかり農具に串刺しになって死んじゃうんだけど、うん、それぬいぐるみ・・・ですよね・・・すっごくよくわかるぬいぐるみですよね・・ぬいぐるみぶら~ん・・・ですよね・・・。あちらの方々は人間の死体に比べて動物の表現には・・・もしかしてあまり関心がない・・のかな? うん、ないですよねー! きっぱりとない!

といったそれぞれの表現の極北が楽しめるおもしろ愉快なサスペンス映画でした。しかもあらゆる死体を乗り越えての気持ちのよいハッピーエンド。でもどう見てもクラス君が主人公と普通に関わっていたらこんなにたくさん死人はでなかったよねー。

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