永遠にクラシックは不滅です/アン・ハサウェイ、ロバート・デ・ニーロ 映画「マイ・インターン」

マイ・インターン(字幕版)

あらすじはWikipediaから。
ニューヨークでファッション通販サイトを運営している女社長のジュールズは、短期間で会社を拡大させることに成功し公私ともに順調な毎日を送っていた。そんな彼女の会社にシニア・インターン制度で採用された70歳の老人ベンがやってくる。若者ばかりの社内で当然浮いた存在になってしまうベンだったが、いつしか彼はその誠実で穏やかな人柄によって社内の人気者になっていくのだった。
一方その頃、ジュールズには公私ともに大きな問題が立ちはだかっていた。双方において大きな決断を迫られた彼女は、誰にも自身の気持ちを打ち明けることができず苦しい日々を送っていたが、そんな彼女を救ったのは他でもないベンだった。ベンの温かな励ましを受けていくうちに、いつしかジュールズも彼に心を開くようになっていく。ベンの言葉から勇気をもらったジュールズは、目の前に立ちはだかる数々の難問に立ち向かっていく決意をする。

2006年「プラダを着た悪魔」にアワアワしていたアン・ハサウェイも成長し、とうとう見事な成長を遂げたECサイトのオーナーに!  あの頃はメリル・ストリープの猛攻にアワアワしてるだけのお嬢ちゃんだったアン・ハサウェイもあれから10年の時を経て、愛する専業主夫の夫とかわいいお嬢ちゃんを養いながら働く女性として成功している役を演じています。零れ落ちそうな大きな瞳は健在、細くて華奢で長く格好の良い足と鎖骨まで完璧な美しさの長い首、目尻のシワだってちょうどよいアクセント、シャネルのでっかいチェーンショルダーにMacBookPro入れて、仕事に邁進していくのよー! しかしいろいろなトラブルがあったりなんたり、そんなところにロバート・デ・ニーロが亀の甲より年の功作戦で若者IT会社に溶け込み、彼らの悩みをズバズバ解決、そして人には言えぬ悩みを抱えたアン・ハサウェイ、人生の黄昏時に生き甲斐を取り戻したロバート・デ・ニーロ、上司と部下のふたりの明日はどっちだ?! 

あぁいいんです、こういう誰も不幸にならない映画ってのがこの世には必要なんです。一年に一本くらいは、こういう無邪気でチャーミングな、しっかりした演技力を持つ華のある女優・俳優の組み合わせの罪のない映画というものは、この殺伐とした世の中で必要なんです、『明日も頑張ろう! 私もアン・ハサウェイのああいうジャケット買おうっ!』って思えるかわいい映画は、人々へ潤いを与えるのです、少なくとも私には潤いを与えられました。アン・ハサウェイかわいかった、アン・ハサウェイには毎度毎度無条件降伏。アメリカのスーツがよく似合うロバート・デ・ニーロもチャーミングだった。何度も何度も肩をすくめる仕草をしてくれて、見慣れたあの仕草に毎回ほっこりさせられました。

古き好き時代の、のんびりした時代の、肩幅のしっかりしたビジネススーツを着たロバート・デ・ニーロが若い男性社員たちに「クラシックは不滅なんだよ」とシャツやネクタイ、小物の使い方を教えるシーンなんて、この映画にすごくよく合ってた。古いファッションと今のファッション、古いビジネスと今のビジネス、古い恋愛と今の恋愛、対比したふたつがほどよく絡み合いながらみんなが前進していく。たとえば日本でいえばゾゾタウン、海外でいえばyooxを立ち上げた会社も創業当時はこんな感じだったのかしらというワクワク感と、誰も死んだりしないし、難病にもなったりしない、市民規模のトラブルは起きるけどテロリストが窓から乱入してきて爆発したりもしないという安心した構成。エンドロールが始まった途端、大勢の観客が即座に席をたつような、そういう映画ではありましたけど、とにかくチャーミング、素直に楽しめると思います。人妻であり母親である役どころを演じたアン・ハサウェイのシルクのブラウスや、イブ・サンローランのジャケットにハフハフできる美麗おしゃれ映画でもあります。飯田橋ギンレイホールで。

劇中、彼女がつけていた時計は、茶色のリザードのカルティエの時計。クラシックですてき! リザードのベルトの時計、ちょっとよいわよね。お友達が、「これ、ヤフオクで買ったの」という1000円の時計に「こっちは普通に買ったの」とリザードのベルトをつけた時計をしてるんだけど、「気の利いたオシャレ」というもののお手本だわ、素晴らしいわ、見習いたいわ、私もベルトの時計をひとつ追加したいものだわ。そして作中、二番目に登場頻度の高かったお仕事黒バッグはヴァレクストラのものだったようです。いいサイズ、PCは別持ち、ふむふむ、大事なところなのでメモしておきましょう、PCは別持ち。ヴァレクストラのバッグはこちらから。
http://www.fashion-press.net/news/gallery/17679/325441

ちょっと値付けが法外なサイトですが、こんな仕様。かわいい。PCは別持ち、ふむふむ。

そしてMacBookPro を入れてるシャネルのバッグは、ショルダーの一部がチェーンになってました。あのチェーンが曲者で、バッグの重量だけでおそらく1200gはあると思います。これに1300gのPC入れて持ち歩くわけでしょ? いやー、アメリカ人は体力あるねー。車社会だからいいのか。しかし、肩ゆわすでー、先発ローテーション入りが難しくなるでー。バッグ本体にシャネルのロゴがついてないデザインで、ぐぬぬ、かわいい、かわいすぎるで。黒いきちんとしたバッグはやっぱりひとつは必要なんだな。うーむ。

 おれ、今度、円高になったら、香港にヴァレクストラ買いに行くんだ・・・・

さて、まだ見ぬ鞄のために私も働きますか。

2 COMMENTS

いち

映画終了後そそくさと立ち上がった人たちはみんな、
「ああいうかっこいいおとなのスーツを買わなきゃ」と
慌てていたのですよ。
そういうことにしておきましょう。

だって「ああ、鞄を買いたい!」とうなっている人が
ここにいるじゃありませんか!

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ukasuga

働くよ鞄のために働くよ・・・。うん、でもエンディング見なくていい映画ってあるからね、うむ。

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