雪晴に多国籍車の走りをり/映画「スノーピアサー」

スノーピアサー(字幕版)

あらすじはWikipediaから。
2031年。地球温暖化を食い止めるべく散布された化学薬品によって、全ての陸地が雪と氷に覆われてしまった世界。わずかに生き残った人類は、永久機関によって動き続ける列車「スノーピアサー」の中で暮らしていた。だがそこでは、先頭車両に住む富裕層が全てを支配し、後部車両に住む貧困層は奴隷同然の扱いを受けていた。そんな中、貧困層に生まれた男、カーティスは自分達を苦しめる理不尽な支配に立ち向かうべく、仲間と共に反乱を企てる。

「殺人の追憶」のソン・ガンホ、娘を演じるのは眼力たっぷりのコ・アソン、「キャプテン・アメリカ」のクリス・エヴァンス、エド・ハリス、「トレイン・スポッティング」でメガネのジャンキーを演じたユエン・ブレムナー、「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベル、「ハリー・ポッターシリーズ」のジョン・ハート、うぉぉぉ、割りと豪華キャストじゃないすか、しかも爆走列車スノーピアサーの執事的役どころの謎の長身美女はティルダ・スウィントン! ええええー「ミラノ 愛に生きる」マダムが、あんなふうに! この作品でトロント助演女優賞を彼女は受賞したそうです、そりゃぁあんなぶっ飛んだ演技をしていたら! ティルダたんへの見方が変わっちゃうなー、変わっちゃうよぅー。

この赤いドレスのマダムが!
ミラノ、愛に生きる [DVD]

こうなります!! やるなー。

すっごい面白かった! WOWOW録画で。なんで劇場で見なかったんじゃーと後悔した。

この爆走列車が載せているのは生き残った人類だけじゃない。地球温暖化(とその愚かしい対処と無残な帰結)、経済格差、児童虐待、ドラッグなどの現代社会の問題も新世界にまで連れていっている。近未来SF・アクション・スリラー映画で、韓国人監督が指揮すると欧米人多めの作品でも画面がじっとり湿度を帯びるのが不思議。コ・アソンちゃんは韓国の多部未華子と呼びたい。ソン・ガンホ、存在感あるなぁ。いやぁ面白かった。「衝撃の結末」という煽り文句に芯からふさわしい「衝撃の結末」っぷりに感服しました。雪の季節にみなさまもぜひ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください