柳散るトニー・レオンもご乱心/映画「花様年華」

花様年華 (台湾盤)

ここのところ、ずーっと作業作業と作業ばかりが続いているので昨夜は夜8時に仕事切り上げ、夕飯食べながら録画しておいた映画を見ることにした。「90分くらいの映画がいいんだよなー」と探してたら、トニー・レオンとマギー・チャン主演、ウォン・カーウァイ監督作品の「花様年華」が見つかったので、今日のおかずはこれじゃわい(文字通り!)と食事を始めました。あらすじはAmazonから。

1962年、香港。
新聞社の編集者であるチャウと商社で秘書として働くチャン夫人。
二人は同じアパートに同じ日に引っ越して来る。
やがて、二人は互いの伴侶が不倫関係にあることに気付き、秘密の時間を共有していく…。

いやいやいやいやいや、物語の世界が、物語の世界が、とってもちっこいじゃないですか、ちっこいではないですか!!! こじんまりした世界の物語じゃないですか! そのアパートとは、1960年代の香港の住宅事情をよく理解できるもので、本当に狭い、共用廊下も人二人がぎりぎりすれ違える広さ。そんな狭い空間に、ドアひとつ隔てて、新婚とは言えないが熟成したとも言えないお年ごろのご夫婦が2組つめ込まれたらさぁ大変! さぁ大変、ではあるのですが、大家さんもしつこくない程度とはいえ常に店子の動向に目を光らせているし、チャン夫人の職場のボスも不倫してるし、スコール並の雨はしょっちゅう降るし、ウォン・カーウァイの映像は強烈に緑がかってるし、マギー・チャンは1960年代に流行したという衿の高いシルクのチャイナドレスを着ていて、そのほっそりとした腰、豊かな胸、スリットの間の秘密、まっすぐ伸びた足、それを覆う華奢な黒いハイヒール、荷物の少ない薄っぺらい牛革のハンドバッグ、きゃああああー、なんたる鼻血映画ー!!!!!! トニー・レオンは通常営業なので特記事項はございません。

花様年華とは「満開の花のように成熟した女性が一番輝いている時」という意味だそうです。その言葉の通りに、マギー・チャンは美しかった。物語は「これがうどんだったらびろんびろんに伸びるわー! 卵なら雛に孵るわ!」というくらいののんびり展開ではありますが、1960年代の香港の雰囲気にたっぷり浸れる美麗映画でございました。

私もあの襟の高い美しいチャイナドレスをオーダーメイドしたい! 調べたら10万くらいでできるみたい! 映画の中でも大家さん年代の女性が同じようなドレスをぽっこりしたお腹を隠さずに堂々と着てて、よし、それだ、うむ、などと頷いたわたくし。次の香港で作るのもよし、などと考えたりしたのですが、そういえばこの正月にうっかり購入した未着用のワンピースがありまして(ドレスっつってもいいよね、くらいの華やかさ)、これを着る機会もなく一年が終わりそうです。いやーほんとにうっかり買っちゃった・・・。これで10cmハイヒール履いて歩くとさぞかしよかろうと思うんだけど、着ていく場所が、本当にない。。そんな既製服を着て歩く機会もないのに、オーダーメイドのチャイナドレスなんていつ着るの・・・・。うちの中で? 猫抱いて? 「ふぎゃー!」ってひっかかれるのがオチだよな。

人間の皮膚からに滲みでる塩分をなめとる妖怪!

2 COMMENTS

さよ

チャイナドレスのオーダー、お薦めしますッ!

優雅さにはちと欠けますが、膝を覆うくらいの丈ならちょっとしたパーティにも
気負わず着て行けます。

仕立てた以上は着倒す、と思うと体型維持にも役立つし(笑)。
そのために、季節の変わり目とか半年に一回とか時期決めて袖通しています。

あ、もちろん、外に着て行くときは、寄せて上げたり、加圧したり、とソフトに補正はしていますよ(^^;)

生地は絹推奨!

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ukasuga

でもでもでも、奥様っ、「ちょっとしたパーティー」の機会がなかなか少なく、さらに「ちょっとしたパーティー」用に数多の着物が・・・。
でも人生で一枚くらい、優雅な本物のチャイナドレスをオーダーしてもバチはあたりそうにないですよね。ちょっと前向きに考えたいですなー。
(さよさんはどこでお召になってらっしゃるのかしら)

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