日本ではリッチな悪者生まれない/映画「TENET(原題 TENET)」

TENET テネット [Blu-ray]

Amazonでレンタル。クリストファー・ノーランの映画を、部屋の28インチのパソコンモニタで見るとか冒涜なのですが。

世界を滅ぼそうとする悪の頭目とその妻(やたら背が高い美人 エリザベス・デビッキ身長191cm)と、名もなき男(ジョン・デヴィッド・ワシントン デンゼル・ワシントンの息子)とその仲間ニール(ロバート・パティンソン ライトハウスでウィレム・デフォーと関わったばかりにえらい目にあっちゃった青年)が北欧各所で対決する世界ふれあいテロ歩き・オスロとタリンで大暴れ編映画でございます。

 

悪の頭目は身の危険を感じているので常に洋上のクルーズ船で暮らしていますが、ああいうクルーズ船って日本で作ってないですよね、需要もないですよね、真の富裕層日本人がいても、ああいう欧州ゴージャス船は手に入らないから海外に移住して実現するしかないのかしら、あるいは輸入するのかしら? しみったれたデフレ下で作られる日本人の作る乗用車にはリッチさがどこか足りないから北米市場でこれからも順調に売上を増やせられるかわからないという解説記事を5年くらい前に読んだ記憶があります。この5年で、それって加速してしまったのではないでしょうか。普段、CMが流れるようなテレビを見ないのでいまどんなTVCMが流れているか知らなかったのですが、五輪でたまたま民放にチャンネルをあわせてみたら、人気俳優が登場する自動車のCMが軽自動車でびっくりした。え。そうなの。高いクルマに使ってあげるべき人たちじゃないの?  いやその自動車税が安い軽自動車が人気だとは、居住空間が広くなったからそこそこいけるんですよ、とかいろいろな事情があるのは理解してますが、駆け抜ける喜びは? やっちゃえ日産は? どこに行っちゃったの? 

 

悪の頭目の妻が息子を学校に迎えに行くシーンは、彼女はペラッペラのバーキンを持って登場します。スマホと財布しか入ってないであろう35cmのペラッペラのバーキン、むかし、スケバンのひとたちは学生カバンを寝押しして薄く薄くしたと聞いたことがありますが、まさにそれですわ。2000年代くらいまでは「バーキンはベッドのマットレスでうっすくしてから使うのが通」みたいな都市伝説がありましたが、いまはみんな「飽きたらコメ兵やラクマで売るために」後生大事に使ってるじゃないすか。ハンドルにハンカチーフを巻いて注意深く使ってるじゃないですか。そんな大切なものなら部屋で飾っておきゃいいんですよ、もっとガンガン使ったれよ。

 

悪の頭目たちが利用しているオスロ空港の中にある美術品保管倉庫、ここはフリーポートでありつまり税逃れができたりできる自由な場所。ここに飛行機が一台突っ込んで爆発するシーンがあるのですけど、クリストファー・ノーラン、退役機材を一機買ってドカーンとさせたそうですね。なにそれ! シン・ゴジラが血のにじむような節約大作戦で作られたことを思うと、ほんとうに一体なにそれ!? シン・ゴジラが制作費非公開ではありますが15~20億と聞いています、クリストファー・ノーラン220億使ってますからね。ノーランおじさんこわいー、そんな大金、わたし、一度で使い果たす機会は絶対にない!

 

ともあれ、若い頃、人が嫌がる仕事を進んでやって財を成した悪の頭目のリッチな暮らしっぷりをみて、こういう「金はもってるけど、一瞬見ただけでは別にそこまでの富裕層とはわからない」演出って日本の映画だと難しいのかなーとかね。日本の「メガ大家で金融資産3億あるけど、服はユニクロで十分なので見た目にお金は使ってない、食費も家族3人で月5万に抑えている」などの「富裕層とはわからない」ではなくてさ! ユニクロでもいいんだけどさ、他にも素敵なお洋服はこの世にたくさん売られているよって肩つかん教えたくなるの。

 

日本でホニャララな人たちがわるいこと蓄財しても、その使いみちが女と酒とメシとわかりやすいブランド品くらいでしょ? おいおい、もっと愉快な使いみち考えなさいよって思っちゃう。次に日本で悪党映画がでてきたらリッチの表現がどんなものかしっかりと見極めたいと思います。

以上、大評判の人気SF映画をみたら、日本のしみったれたところばかりが想起されて、なんともいえない気持ちになったお話でした。

日本の悪党の映画の事例。
冷たい熱帯魚

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