雪しまきジジイがババアに恋をして/映画「ジャッキー・ブラウン」

録画しておいたジャッキー・ブラウンを見た。まだ20世紀だった時代に劇場で見た作品で、その後も何回か見返しておりますが、今日もまたテレビ放映の録画したものを見てみた。「この作品って20年も前なのか!」と驚きながら見ていると、そうだそうだ、このときはお下げ髪のサミュエルL・ジャクソンは立派なスキンヘッズになってしまったし、血気盛んな刑事役を演じてるマイケル・キートンも現在は薄毛街道邁進中。なにしろ、すっとぼけた前科者を演じているロバート・デ・ニーロが大変に若い! しかし、身につまされるぜ! 「人生半ばを過ぎ、現在の生活に限界を感じていたジャッキーは、親しくなった保釈屋のマックスと共にすべてを清算する一攫千金の計画を実行する。」、そんなジャッキーに身につまされたぜ! 

ジャッキー・ブラウン [Blu-ray]

キングスマン(字幕版)

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(字幕版)

マイ・インターン(字幕版)

しかし20年前のパム・グリアさん、大変にいい女ですよ。まっすぐ伸びた脚は長くってきれいで、ローヒールも裸足もハイヒールも似合って、化粧はほどよく濃くて、どんな事件が起きてもアイラインも長い睫毛も崩れるところがなくて、胸は大きく度胸も満点、水色すぎるデニムと白いジャケットもさらりと着こなせちゃうスタイルの良さです。20年前にみたときよりも「あっ、この人、すっげーいい女じゃないすか」と感じることが増えてます。それがウカやんが得た亀の甲より年の功なのかもしれません。

とはいえ、実際のところはお金はカツカツ、仕事も冴えない中年のくたびれた女に、やはり中年の、彼女よりはちょっと年かさのくたびれた男が恋に落ちるのです。そして恋に落ちたものの、年かさのおじさんなので「自分の行動に責任は持ちたいよ」と宣言し、数人命を落とした末に、物語はほろ苦く幕を閉じるのです、アメリカのノワール黄昏流星群です。そういうたぐいの映画じゃないんだよ、痛快クライム・サスペンスなんだよ、と途中で自分に言い聞かせたりしましたが、くたびれてるけどいい女という新機軸を発見したような気もいたしました、だからそういう尺度で見る映画じゃないんですけれども。

パルプ・フィクション(字幕版)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください