この年で初体験のものもあり/9泊10日手術入院ツアーの巻 その2 全身麻酔いたしました


婦人科フロアにいたので、漫画「コウノドリ」が談話室に置いてありました。その中のワンシーンです。おぉ、手術の間は自発的に呼吸してなかったのか、ガクガクブルブル・・・

 

入院前夜

「うまいもの食べてから入院したい! 近所の算数の苦手な寿司屋の往復ビンタされかねん肉厚の生牡蠣を食べてから入院したい!頼もーう」と近所の寿司屋の門戸を叩いたら、「あー、ごめんねー、もう生牡蠣終わっちゃったの」とのこと。ぎゃふん! 気を取り直して「く・・車海老は?」「ごめん、それも終わちゃってる、明日定休日だからあんまり仕入れてないの」とのこと。了解、定休日前日の寿司屋にに行ってはいけないのね、メモメモ。うっひゃーんとお腹いっぱいに綺麗な器に盛られた繊細な鮨食べて大人一人五千円だったりすると、やっぱり牧志の公設市場はぼったくりなのではないかと多少怒りの炎が立ち上がったりしましたが、それはさておき、とうとうあすは入院。

翌日は近隣の神社に朝のお参りして、駅まで行きSuicaに多めにチャージ。なぜなら東京新宿メディカルセンターの一階にはファミリーマートが入っていて、Suicaさえあれば多額の現金を必要としないの! 退院時に決済するためのクレジットカード、千円札三枚とSuicaだけ入れた入院用財布を用意したのち、ガリガリと仕事、いますぐ片付けたい仕事をガリガリと。「10時に病院にきてね★」と通知をいただいておりましたが、途中病院に電話し遅刻する旨を連絡してガリガリ作業。

はっと時計を見たら11時でやばいやばいと慌てて仕度。パジャマと着替えの下着(ユニクロで股上の深いショーツをいくつか買っておいた)と歯ブラシなど入った旅行ポーチ、iPadとPC道具一式をいつもの旅行バッグに入れててくてくと歩いていく。なんかこの荷物の少なさはどうかしてるんじゃないかと思ったけど、なんてったって病院内にファミマがありますから! ご本はKindleで購入できますから! 荷物少なく出立できますから! で11時半に入院開始、いい度胸してるなーと思いつつ、洋服のまま大部屋の窓際のベッドに通され病院食第一食目を食べ、入院開始。

※いつもの旅行バッグ
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入院開始

その日は、医師から入院までの経過と症状の確認、手術のフロアに呼ばれて麻酔から全身麻酔と硬膜外麻酔の説明を受ける。「全身麻酔で○万人に一人、こういった手術が出ることがありますが」「ふえええん、怖いです、もう帰りたいです」「大丈夫です大丈夫です!」となだめられ、「稀に麻酔後に肺血栓になってしまい、死に至るk」「ふえええん、怖いーもう帰りたいー」「大丈夫ですってば!」ともう一度なだめられる。麻酔医の若いドクターが終わると、手術の看護師長とバトンタッチし、その他細かい実務レベルの話を聞かせてもらう。この師長がまたすごみのある年上の美人で、いろんな現場を見てきたんだろうなーと深く感心した。

その後、病室に戻り、看護師から入院生活や病棟についての説明を受け、オリーブオイルで臍を掃除された。空き時間にPCを持って談話室でガリガリガリガリ作業、アシスタント嬢も待機していたけどやれることをやっておく。夕方に手術前のオリエンテーションで、「麻酔に一時間、手術に二時間くらいと見積もってます」と明日の手術の内容を詳しく解説してもらいました。そして夕飯、シャワー。寝る前にもう一度ガリガリガリガリ作業。そして9時の消灯。怖いよぅー怖いよぅーと言ってる割に、「なにかあったときFacebookのアカウントを誰がとめてくれるんだろう」「ブログはW嬢が止めてくれるに違いない」「ふえーん、ウカやんの独立峰貯金山はボンクラ甥っ子たちへ行き渡ることになるのか。いややぁーん」などと少々悶々しながらも、12時前に眠りにつきました。

 

手術の前に

朝6時までは水を飲んでもよいことになっていましたが、昨夜の夕食以来なにも食べておりません。朝8時前、看護師さんが「処置室へきてくださいねー」というので、のこのこ出向いたら「浣腸しますねー」と大きめの容器をもってくる。「120ccほどですが、これですっきりだしちゃいましょー」と明るく朗らかに。もう今日は終日まな板の上の鯉なのだな、と処置台へ横たわり注入され、「最低5分は待ってくださいねー、山がきますが、なんとか耐えられます、耐えたあとに全部出してくださいねー」とどうしてそんなに明るいよい笑顔で! たまたまスマホを持ち歩いていていたので、タイマーをつけてその時間を待機。来た来た来た来たのるしかないビッグウェイブがやってきた、やってきたけどまだ3分しか経過してない、これを耐えろって言ってましたよね、言ってましたよね、言ってましたよねー!!、と耐えたのち、ビッグウェイブがどこかに行き去っておりました。あれ、これって、バスに乗り遅れたってやつ? この状態で手術始めて大丈夫なの? と不安になりながらも、正直にお伝えしたら、ドクターと看護師が「ま、なんとかなりますよ」と苦笑い。すみませんすみません、慣れっこだとは思いますが最中にお手を煩わせてしまったらごめんなさい! そして手術の時間を待つ。

 

手術が始まる、そして終わる

8時半、ベルクロで各所を留めることになっている手術着を着てベッドで待っていると、手術のストレッチャーが部屋の中に入ってきた。「いやあああ、とうとう始まるのか」と罰ゲームでバンジージャンプをする気持ちになってその上に横たわる。ガラガラという台車の音がドラマみたいだなーと思っている間に、手術室へ。昨日の麻酔医がまずは硬膜外麻酔を。エビのように体を丸めて、浮き上がった背骨の近くにカテーテルが注入される。もっと痛いものかと思っていたけど、採血のときのチクリと同じくらいの痛み。仰向けにひっくり返って、手術着がベリベリと剥がされ、大きなタオルを掛けられる。酸素マスクをつけられ、「ふかーく深呼吸をしてくださいー、もう一回してくださいー」と声を聞き、次に目が覚めたら病室に戻るエレベーターの照明を見上げていました。

「いま何時ですか?」
「13時15分です」
「ちょっとかかっちゃったんですね」
「そうですねー。でも大丈夫ですよー」

その3へ続く。

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