不景気な時代を生きる「仕事がない」「無趣味のすすめ 拡大決定版」

 
吾妻ひでおの表紙イラストにひかれふらふらっと購入。求職中の36人の悲痛な叫びを各人4ページずつにまとめた本。以前「今日、ホームレスになった」という本を読みましたが、その作者の近著。それぞれのエピソードに与えられたタイトルがまたすごい、直視するのもしんどい日本の現状がずらずらと並ぶ。
消費不況、製造業のみならずはじまったオフィス系派遣切り、一般事務職行き場なし、生保レディの現実、就職の親子ギャップ、上場計画から破産手続きへ、非正規社員は調整弁か、漂流する氷河期世代、希望退職したが今は後悔、「50代ですか」と嫌な顔をされた、印刷工房はたたんだが(自営業)、早期退職に応じたものの・・・・。
ハローワークに通ってもろくな応募がない。求職サイトに出ているのは、労働市場に数%しかいない高度なスキルを持つ優秀な人材だけ。普通の六大学出たってそこまではなかなか辿りつけないであろうハードルの高さ。こんな状況でどうやっていけていけってんだ!!俺達のおやじの世代はそこそこの仕事でも、そこそこ幸せな家庭を築けたのに。・・・で、本は、突然解雇を言い渡されたらどのような対応策を取るべきか指南して締めくくられる。えっ、それがエンディング? 根本的な解決になるとはとても思えないんだけど。。
だいたいハローワークって職業安定所でいいじゃん、炉心溶融もメルトダウンでいいじゃん、3号炉の爆発的事象も爆発でいいじゃん。言葉を変えたら、事態がかわるとでも思ってんのかよ、バーカバーカ、おならプー!
さて、雨の日曜日(あなたはこない)、アマニョンからごそっと本が届いて、その中から一冊取り出した本が「仕事がない」のアンサーソングのような恰好になった。タイトルは、村上龍の「無趣味のすすめ」。幻冬舎「GOETHE」の連載エッセイをとりまとめたものですが、政権交代や尖閣諸島問題などについても語られており、2009年から2010年の2年間の「日本の空気」をよく表している。富裕層と低所得者層、ゆるやかにしかし確実に衰退ししていく中間層の話、少子化もそりゃー進むわな、という日本の衰退っぷり。製造業派遣なんて調整弁でいいじゃんね、安く提供できればみんなも文句いわないよね、景気が悪いのはリーマンショックの後遺症! 需要がない?アーアーアー、聞こえない聞こえない! みーんなで選んで、みーんなでこの国にしたんよ、みーんなでね。あぁ!
読んだことないからわからないけど、雑誌「GOETHE」は、中間層上部・富裕層未満な読者層を相手にした本だと思うのだけど、読者の方がどれだけ「他人ごとじゃない」と思えたことだろうか。ヘタな自己啓発書なんかを読むより、よっぽどまともな社会人になれそうなエッセイ集なので、興味がある人は読むがよろしい。スタバのアイスラテ ヴェンティサイズと同じような値段だし。
そして今読むと、ぎゃーこれは予言の書かと苦笑いしたくなるような内容も多々。
【リーダーの役割】
ダメなリーダーに共通する特徴がある。訓示や演説や会見において主語と述語がはっきりせず修飾語を多用するのもその一つで、最近だと、「命がけで」「しっかりと」「きちんと」「粛々と」などが流行っているそうだ。





2 COMMENTS

カヲル

ちょっと読んだだけでクラっときましたよ。
ここは静かな戦場、生き残りをかけてサバイヴしていくしかないかと。

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スガ

これを読んで「自分がたいしたことのないただの人」と自覚しました。サバイバルだよ・・・おっかさん・・

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