オダジョーと池脇千鶴の物語/映画「舟を編む」その他

三浦 しをん
光文社

¥ 1,575

(2011-09-17)


映画をいろいろ見たので。
【舟を編む】
松田龍平・宮崎あおい主演、三浦しをんの原作『舟を編む』。
ちょっと風変わりな青年馬締さん(松田龍平)が、ひょんなことから辞書編纂室へ異動となり、15年の歳月をかけて完成させる物語。辞書監修の言語学者が加藤剛、うん、先生、言語以外にもいろいろ教えて! 辞書編纂のなんたるかを理解している上司に、食堂主人じゃない小林薫、辞書部の先輩に世慣れた感じのオダギリジョー、そのオダジョーの同じ社内の彼女に池脇千鶴! 池脇千鶴が出てきた瞬間、画面の湿度がぐっとあがるのはなんででしょーか! 松田龍平と宮崎あおいカップルが清らかすぎて余人の関与を許さないものだとしたら、オダジョーと池脇千鶴のありふれた、世に何百とある普通の、俗っぽいカップルの姿が、素晴らしい。物語は1995年から始まるのだけど、営業部員としてそこそこ手堅く出世していくオダジョーの姿に、バブル入社組のリアリティを感じたのだよ。
【The Incredible Burt Wonderstone】
ティーブ・カレル・、スティーブ・ブシェミ、オリヴィア・ワイルド(猫目娘)、アラン・アーキン、ジム・キャリー。
いじめられっ子同士の友情からマジシャンとしてペアを組み、ラスベガスで成功を収めたスティーブ・カレルとスティーブ・ブシェミ。成功にあぐらをかきマンネリ化したステージにいつしか客は離れ始めたとき、ブシェミと喧嘩してしまい・・・・
「ここ、笑うところですよ!」という演出や、最後のトリックのオチはなんだかなぁと思ったけど、作り物みたいな鼻の高さを誇るスティーブ・カレルの元気な姿を見らえるのはとても楽しく、ブシェミさんも元気でなにより! しかしさきほどの「舟を編む」の後半でのオダジョーの髪型とブシェミさんの髪型が一緒で、駄目だ、もうオダジョーがスティーブ・ブシェミにしか見えない! いや、それはそれで悪くないかも、いやいや。ジム・キャリーも成功続けていってほしい。がんばれ! ハリウッド界も高齢化してるのが感じられる作品ではありましたが・・・
【カルテット! 人生のオペラハウス 】
見はぐり映画。
名優ダスティン・ホフマンが初めてメガホンをとった監督作。引退した音楽家たちが暮らす「ビーチャム・ハウス」で穏やかに余生を送るレジー、シシー、ウィルフのもとに、昔のカルテットメンバーでありながら、野心とエゴで皆を傷つけ去っていったジーンがやってくる。近く開かれるコンサートが成功しなければハウス閉鎖という危機を迎え、誰もが伝説のカルテット復活に期待を寄せるが……。「戦場のピアニスト」「潜水服は蝶の夢を見る」などで知られる脚本家のロナルド・ハーウッドによる戯曲を映画化した。
イギリスの穏やかな地方で暮らすご老人たちのフル・モンティ。しみじみー。
【ウォーターボーイズ】
2001年の作品なんですね、もう12年前! ヤング・大向大吉さんのお姿や、お元気な谷啓さんの姿を見ることができます。埼玉の進学校のフル・モンティ。いま見返してもしみじみと眩しいよい青春映画じゃー。
その他「コドモ警察」など。

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