フクースナー!唐津よいとこ一度はおいで/一泊二日唐津・呼子・波戸岬 『ユーリ!!! on ICE』聖地巡礼と食い倒れの旅

ユーリ!!! on ICE 6 [Blu-ray]

ユーリ!!!on ICEの聖地巡礼にお友達と行ってきました。総勢4名、福岡で降りてレンタカー借りて唐津まで。唐津で聖地巡礼を堪能し、翌日は、波戸岬、名護屋、呼子と観光がっつり、帰り道で唐津を見下ろせる展望台に足を伸ばし、福岡空港隣の牧のうどんで夕飯を食べて〆てまいりました。

今回、狙っていたわけではないんですが、思いの外食い倒れの旅に。スタッフのみなさんがロケハンの合間合間に食されたと思しきお食事が、のべつ幕なしフクースナーの嵐であり、且つ、なんというか、算数が苦手!
キスクラをイメージしたベンチを常設してくれている唐津ロイヤルホテルは4人一部屋お一人様6666円(税サ朝食込)、鏡山温泉茶屋美人の湯(勝生くんの生家「ゆーとぴあかつき」のモデル)のカツ丼は650円、入店から着席まで1時間20分待ったけどドライブイン鳥(アイス・キャッスルはせつに広告を出しているお店)での夕飯はお一人様1500円(アルコールも飲んでると言うのに!)、朝のおやつは波戸岬のサザエのつぼ焼き一皿500円とアワビ一皿600円(これはYOIでは登場していません)、呼子のイカは老舗の玄海さんで活造りを、クーポン使ってお一人様2500円、最後に立ち寄った福岡空港隣接の牧のうどん(アイス・キャッスルはせつに広告を出しているお店)は500円。
一泊二日の旅の一人分の食費は5500円程度、どういうこと!? 東京でちょっとシャレオツなところでお食事するのよりも安いんですけど! どうやら、佐賀には算数が苦手な店が多いようです。そしてこの2日で、たったの二日の旅で、体重が2キロ増えました。なんてこと! さて、以下は食事のご様子です。

フクースナーカツ丼(もっと卵をからめるように、というヴィクトルの気持ちがよくわかりました。とろっとろな卵とパリパリの薄いカツが大変に相性よござんした)

魔界への誘い(唐津駅前のカフェ)

ドライブイン鳥(全般的に茶色いけど、ほんとおいしかったのよ)

波戸岬のサザエとアワビ(算数が苦手というか、算数を放棄しているお店)

呼子のイカ(イカと目をあわせながら食べる気まずさ、でもおいしいの)

牧のうどん、早く食べないとどんどん増えちゃう不思議麺!

 

土曜の夜はホテルに入ってからiPadProでダウンロードしておいたユーリ!!!on ICE の唐津編(一話から四話あたり)をみんなで見て、この実在の場所を見てまわったのですなぁ(登場人物たちは非実在なんだけど)と感慨を深くしました。帰りの機内では、私だけ席が離れていたので、そこから続く中四国九州選手権大会と中国大会を見直して、また私の第x滑走が始まってしまいました。どうしましょう、なぜ、この作品に飽きるときがこないのかしら、私ってば。

 

ユーリオンアイス関連以外の話でいいますと、唐津は観光資源の多い街であります。レンタカーを借りたので周辺の観光地までしっかりと回ることができ、大変収穫の多い旅となりました。

波戸岬のある鎮西町。その鎮西町名護屋には、かつて豊臣秀吉が築いた名護屋城址がございます。名護屋城址、名護屋城址・・・。はい、みなさん、去年のいまごろ放送された真田丸の「瓜売り」の回、真幸パッパの「味よしの瓜、めされ候へ」の節回しを思い出してください。あの仮装大会「やつしくらべ」がひらかれたのが名護屋城でございます。朝鮮を征伐するぞーおーと諸大名を呼び寄せて居城を築いた秀吉、その痕跡は村のあちこちに残っており、たとえば、伊達政宗陣跡とか名古屋城大橋西とか(本当に巨大な城だったのですね)、大手門といった標識が残っているんですもの。ハフハフ! 

秀吉の朝鮮出兵の話はなんとなく黒歴史っぽく、自分でもあまり詳しく追ったことはなかったのですが、、この地名を見て、本当に秀吉は朝鮮を征伐しようとしたのかと420年の時を超えてはっきりと感じ取ることができた。伊達政宗・・・仙台から行ったの・・・迷惑な話じゃったよね・・・。でもこのとき、このエリアには10万人の人が暮らしていたというのだから、大公共事業でもあるのよね。佐賀県の端っこに、いっとき首都が出現していたわけですから、そりゃー一大事! 

そしてこの鎮西町の北端にある波戸岬からは、波戸岬から佐賀市まで直線距離で85kmに対して、釜山市までは170kmだというんですもの。そりゃー秀吉も「朝鮮いけるんじゃね? だって名古屋と京都が直線距離で100kmなんだもん、海越えたら釜山なんて全然近いじゃん」と判断してもおかしくないかも・・。そんな秀吉の野望に思いを馳せながら算数が苦手な海の家でサザエとアサヒスパードライな海辺のおやつ・・・フクースナー&ダバーイ・・・。

築城して10年足らずで廃城の憂き目にあう名護屋城ですが、それが唐津城として移築されたそうです。そう、唐津。唐津もすごかった。

 


唐津城のあたりを散策して、唐津駅前で聖地巡礼。駅はユーリオンアイス一色で楽しく飾り立ててくださっており、他の巡礼者たちともよくすれ違いました。ユリオが虎のトレーナーを見上げて「クソヤバイ」と声をだすお店、ございました。ちょっと寂れたアーケードの商店街では、ユーリオンアイスのサウンドトラックが流れており、えっと寂しいようなアレなようななんというか。
商店街のすぐ近くにミナコ先生の経営するスナックのモデル店もあり、それを探してながら街をうろうろ歩いたのですが、人口12万人の街にしては飲み屋街が大きすぎるでのは、と。これだけの飲み屋街を支え合う経済力があるのかと感心していると、街のあちこちで唐津城の城内であることを示す石垣がちらほらとあったり、歴史のありそうな屋敷にぶち当たったりする。あれ、もしかして思ったより奥行きのある城下町なのかな、と思いながら歩みを進めると今度は、素晴らしい近代建築の建物にぶつかったり。

唐津は、旧日本銀行小樽支店や大阪市中央公会堂、日本銀行本店を建築した辰野金吾が生まれた土地だったのです。この建物は旧唐津銀行、20年前までは銀行として使われており、いまは無料で見学することができます。その他旧大島邸、埋門ノ館、旧高取邸など豪商・炭坑王のお屋敷が残されています。これも全部見たかった。
今、思えばその日の午後、虹ノ松原で「これがエンディングでユーリとヴィクトルがワシャワシャやってたシャワーだよ!」「えー右の? 左の?」「左じゃない?」などと論争する時間をお屋敷見学に当てていれば・・・。いえ、後悔はしてない、後悔はしていませんよ!!! ユーリとヴィクトル(※非実在青年たちです)がワシャワシャやってたシャワーを分析するのも大事な旅のテーマなのですからっ!

※ワシャワシャシャワーを検証する人たち。詳細はアニメで確認してね★

 

さて、名護屋城址のまだ残る勇壮な石垣にも心踊らされましたが、呼子の鯨屋敷「鯨組主 中尾家屋敷」がすごかった。江戸時代、あのあたりには真冬になると鯨がやってきたんですって、捕鯨で巨万の富を築いた網元がいるんですって。北海道の鰊御殿のスケールをさらに大きくしたものと伺いました、「当時で言うと、いまの三菱や日立レベルの事業規模だったそうです。やるなー! 鯨屋敷! 鯨漁に駆り出されるのが500人、その処理に携わったのが300人という巨大企業です。この建物は撮影禁止だったのですが、今までいろいろなところでこういう建物を拝見してきましあが、あんなスケールの大きい豪壮な、商売人のお屋敷は見たことがありません。梁に使われているのが松の巨木なんですが、まっすぐな松を使ってないんです。自然なカーブを活かしたまま、屋敷を設計しているのです。え、なんで、そんなこと、できちゃうの? 写真撮影はできなかったので、気になる方はみなさん現地でお確かめください。

 

唐津は美人な野良猫が多い街でした。身も心もすっかり岩合さんとなって堪能して参りました。呼子も港町だからさぞかし猫ちゃんが多いのだろうと思っていたけれど、やっぱりイカと猫は相性がよくないのかしらね、ちらとも見ることができませんでした。

 

ユーリオンアイスの聖地巡礼に行ったつもりでしたが、思いがけず食い倒れと歴史資産堪能の旅となりました。勝生君が「唐津城はハリボテで忍者屋敷だ」なんていうからそれをすっかり鵜呑みにしていましたが、なんですか、こんなに引き出しの多い観光地ではないですか! さすが「信用できない語り部 勝生勇利」。人生初上陸の佐賀、楽しかった! 唐津よいとこ、みなさまもぜひー。

 

 

うーん、それにしてもこのカメラ、やっぱり名機だわ(ドライブイン鳥と牧のうどんはiPhone撮影)。最後の野良猫の写真なんて、道の反対側から撮ったんですよ、優秀だなー。2011年発売です、もう一台買っておこうかしらん。

 

OLYMPUS デジタルカメラ XZ-1 ブラック 1000万画素 1/1.63型高感度CCD 大口径F1.8 i.ZUIKO DIGITALレンズ 3.0型有機ELディスプレイ XZ-1 BLK

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