椎拾ふモネとマティスはみんな好き/ポーラ美術館「モネとマティス もうひとつの楽園」

箱根のポーラ美術館に行ってきた。さすがポーラ、スタッフの方の制服がシンプルだけど品があって素敵! 建物が明るくて気持ちいい! 森の遊歩道もみどころたくさんで素敵! 展示作品の数がトーハクの大規模展並の圧倒的品揃え! レストランはあれでしょうか、ホテルオータニとか椿山荘監修なのでしょうか、お値頃で華やかで起伏に富んだメニューで美術館マダムたちのハートを鷲掴みっ、窓から見える紅葉の始まった強羅の山並み、磨き抜かれた美しい窓ガラスに映り込む自分が持っているワイングラス、楽しい美術館ですよ!

睡蓮の庭をつくり自らの屋敷に楽園を作り上げたモネと、南仏に楽園を求めたマティス、今回はそんな二人の大規模展で、「えっ、まだ展示室があるのですか・・もうお腹いっぱいだよぅ・・・」となったりしながら完走、ポーラ美術館収蔵品も多いとはいえ、完走という表現がふさわしい作品数でした。

「今日、ポーラ美術館から一点いただいていくとしたらどれにしましょう?」という羽目になりましたら、アンリ・マティスの「緑と白のストライプのブラウスを着た読書する女性」というかわいらしく素敵な作品を選んだことでしょう。マティスの晩年の切り絵作品や、「緑と白の・・」と同じ時期の「刺繍のある緑のブラウス」とか「ばら色のドレスを着た婦人」や「光の縞模様のある室内」とも悩みましたが、女性のブラウスが一番かわいく描かれていたのがこの作品でしたので。モネはね、飾るスペースが私の家にはないので断念いたします。

他に印象的だったのはアンリ・マティスの「リュートを持つ女性」のタペストリー。フランスの織物会社がマティスの作品をもとに21色の糸で織り上げたのですって。21色で! あの世界を! うぉぉぉさすが織物のプロはすごい、、私のピカチュウ刺繍に18色の糸を使うのとは意味が違う。ひとり唇の端からぎりりと血を流しながら、165x220cmの織物作品を見入ってまいりました。作品紹介はこちらでご覧いただけます。

美術館も楽しいのですが、レストランもお土産屋さんも自然の森も強羅駅からのアプローチも素晴らしくって、半日ほど滞在ししました。都心からアクセスしやすいけど公共交通機関ではちょっと行きにくい強羅美術館、じゃなくてポーラ美術館。天気のいい日に思い切って行ってよかったです。次は DIC川村記念美術館に行きたい。

 


うっかりピカソの作品が撮影OKだったりして驚きました。さすがポーラ! 今年から社長が及川さんという女性になったと伺っております。今後もポーラの活躍に期待しております!!

 

ポーラ美術館ガイドブック きょうは一日 ポーラ美術館で。 箱根の自然と名作アートに親しむ

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