平和とはエングリッシャーガルテンに/ミュンヘン市内の大規模公園「英国庭園」

ミュンヘンとその周辺部は穀倉地帯というか田園地帯でもあり、その広々とした風景と、ビールと肉料理の旨さからなんだか札幌みたいだなー、ミュンヘン空港も新千歳空港みたいなサイズだし、と思っていましたら、ミュンヘン市は札幌市と姉妹都市だったんですね。わかるー。そっくりー。

さて、旅行に行ったらできる限り、現地の人が愛してる市民公園に訪れるようにしていますが、土曜日の夕方にミュンヘンの英国庭園「エングリッシャーガルテン」に立ち寄ってみた。市内から地下鉄で二駅のLEHEL駅で下車。駅の近くのスーパーで、若者たちがビールを24本入りのケースで買うのに行列を作っているのを見て、ひえええとおののく。

庭園入口から歩みを進めていくが、大量の若者たちにぐんぐん追い抜かれていく。ここは中高年はいないのかしらと見回すと、ゼロではないですが圧倒的に少ない。せいぜい三十代前半くらいまで。そういう世代が自分たちで飲み物や食べ物を持ち寄り、のびのびと楽しむ場所のようでした、特にその土曜の夕方は。
さて、歩けども歩けども新緑がきらめく大きな森が続き、まったく開いた風景に当たらない。あの若者たちはどこに行くのだろうかしらと10分ほど歩くと、突然森が開けました。

ダダーン、えっと何千人いるの・・・? 一万人いたりするの・・? フェス?

さて、この公園、セントラルパークやハイドパークよりも広いことで有名で、数字だけ上げますとこんな感じ。

面積: 3.73 km2
遊歩道などの総延長: 約 75 km (道路: 26 km、歩道: 36 km、乗馬道: 13 km)
中を流れる川の長さ: 8.75 km
橋の数: 100以上
棲息する鳥の種類: 50-60

私の愛する新宿御苑の面積は58.3 ha、対してエングリッシャーガルテンは375.0 haの広さ。わからない! 広すぎてわからない! 入り口をちょびっとかじっただけで撤退せざるを得ない広さです! しかも、公園のなかに大変流れの早い割と太めな川があるのです。オータニの中庭を走るせせらぎとか箱根の吉池旅館の中庭の小川とかそういう庭園サイズの川ではなく、「あ、これ、ちびっこが死ねる速さの流れですやん、深さですやん」というものです。

しかしその川も、森を抜ければゆったりとした気持ちの良いゆるやかな流れに。人々は持ち寄った瓶ビールを冷やしながら談笑し、川べりは鴨川モードに。

えええーなにこれ、平和? 平和を視覚化してくれたん? しかしみなさんガッブガブ飲むのでゴミの量も尋常じゃなく、それでも多少誠意ある感じで捨てている様子が圧巻。

友達がいってた「ヌーディストビーチがある公園」って多分ここのことなんだと思うんだけど、タバコとか性愛のスタイルなどに寛容なよい公園でした。私が行ったときのその前の週までかなり寒かったと聞きました。一斉に花開くようにやってきた初夏を、一瞬も逃さずに楽しんでいる姿が印象的でした。

・・・・

てな話をお友達のマダムに話したら「ミュンヘンはほんっとに面白い美術館が揃ってるんだから! 特にドイツ博物館。あれがドイツ人の実存主義というものをよく表しているなって思ったわ」と耳寄りな情報をお知らせいただきましたので、次はいつか紅葉の美しい季節に改めて行きたいなーと思っている所存です。シュタイフも待ってるよ! テディベアに対するブランド志向・・・。そしてシュタイフも仕事選ばねえ・・・。

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