香港-珠海-広州乗り継ぎガイド/珠江デルタ地帯一周中国高速鉄道乗り鉄の旅 その3

概要!香港-珠海-広州 各所での乗り継ぎ

香港国際空港の近くの港珠澳大橋香港口岸から珠海に、珠海から広州へ鉄道で移動するときの乗り継ぎガイドです。どこも越境することになるので、市内から出る・市内へ入るといった「成田からリムジンバスで新宿駅に戻る」的な乗り継ぎが発生しますし、出国審査と入国審査も発生しています。ワオ。今回は、香港国際空港のエアポートホテルに宿泊し、その翌朝に珠海へ出発しました。

ホテルを出るところから小さく刻んでご説明するとこんな感じ。

1.香港国際空港のバス乗り場から港珠澳大橋香港口岸まで、ランタオ島巡回バスで移動。所要時間約10分。
2.港珠澳大橋香港口岸で珠海行きのバスのチケットを買う。カードや現金が使える有人カウンターあり。
3.出国審査(があったような)
4.屋外のバス乗り場に移動して乗車。車内は飲食禁止。
5.港珠澳大橋珠海公路口岸到着。所要時間約40分。
6.入国審査でIDチェックと指紋採取。荷物の保安検査があったような。

7.建物を出て珠海市内へ行くバスに乗車。所要時間約15分。渋滞少しあり。
8.駅の有人カウンターで trip.com で予約しておいた指定席チケットを発券。
9.IDチェック&荷物の保安検査を受け駅構内へ。
10.乗車時間10~15分ほど前に改札開始。乗車。

11.珠海-広州は在来線特急で所要時間60分。200km出てる。速い。
12.広州南站着、タクシー乗り場から広州市内へ。所要時間1時間、110人民元(1800円)。

私にとっては大冒険!
漢字があって助かった面は多いのだけど、中国語も、お互いが話す英語も通じない。スマホの翻訳アプリを出し、私は日本語を中国語に訳した画面を見せ、相手はそれを読んで返事したい内容を英語に翻訳した画面をこちらに見せる。あとは表情と手の仕草でやりあい、なんとなくの回答を得る、そしてだいたいそれが正解。地図アプリといい、翻訳アプリといい、スマホが旅の可能性をガンガン押し広げていってくれるよね、テクノロジーよありがとう!

難解!珠海乗り継ぎ

上のリストで一番の難解だったのは、7.の珠海駅から珠海市内への移動。自分がいるところが珠海市内の中心地だとばかり思っていたので、どうして駅がないのかとキョトンとしてしまいました。そしたら奥様、違うんですよねぇー、ここは東京でいえば羽田空港、新宿という名の珠海市内中心地へ移動するためにはバスに乗らなくてはいけなかったんですよねぇー。

キョロキョロしていると、ブルーのスカーフをキャビンアテンダント巻してるスーツ姿の若い女性がいて、彼女から「お困りですか?」と声をかけてくれた、英語で。で、上のようなスマホ見せ合いコミュニケーションの後、市内行きのバス乗り場まで案内してもらう。施設のコンシェルジュさんなのかしら。彼の国も連休中なのにお勤めご苦労さまです、ありがとうございました。

以下は、香港から珠海までの移動の様子です。


港珠澳大橋香港口岸、大きくてきれい。


バスの中から見えた大橋。この橋が渡りたくて来たんじゃよ。


到着した港珠澳大橋珠海公路口岸。こちらも巨大な建物。この中で6.の入国チェックを行います。


シリーズ:世界のゴミ箱から。

大変!中国鉄道発券手続き

ものの本に「中国で切符を買うのは一苦労」「飛行機に乗るつもりで時間に余裕をもっていけ!」と書いてありましたが、本当にそのとおりでした。

日本からはtrip.com で中国の鉄道の指定席の予約ができますが、そのチケットを入手するためには、手数料のかかる郵送か、現地有人カウンターで発券するかの二択の模様。ちなみに現地有人カウンターはこんな感じで大変な行列なんです(写真は広州駅の)。

しかもそれぞれのカウンターに表示されている簡体字が読めず自分が並ぶべき場所がわからず。警備の女性にどの窓口でしょうかと尋ねるとまたスマホ見せあいコミュニケーション、しかも彼女から得られた回答は「今日はメーデーなので大変な混雑です」、うん、知ってるぅーーー! いま味わってるーー! 要領得ないまま行列の一番少ない窓口に並んでみたら、そこが予約者向けの発券窓口でした。あら、ラッキー。

チケット入手後、乗車時間までまだ余裕があったので新し目の駅前ホテルのレストランでランチとお茶。ぴよぴよ点心かわいい。

海鮮料理屋だけどなぜか葛飾北斎。

珠海駅に隣接している澳門行きの出国ゲート、こちらも大変に大きな建物。

かっこいいおまわりさん。セグウェイが必要な広大さ、理解します。

珠海駅からいざ広州へ。

激速!特別快速/特快鉄道!

乗った電車は、指定席と立ち席混在の特別快速。設備は日本の特急あずさとかプチ新幹線といった様子。時速計測アプリで見てみると時速200km出たりしてる。ひぃっ、この速さなのに立ち席はぎゅうぎゅう。立ってて平気なの皆さん。。。

車内の様子。このあと休日の銀座線みたいな感じに混んでくる。

豪快な設計の広くてかっこいい駅。

乗車する電車。あ、この名前の電車、2011年に事故起こしてましたよね…。

車内から見えた渋滞。

巨大!広州南站


やれやれと広州南站に着いてホームからコンコースへ降りるのですが、なにかが違う・・なにかが・・・そう・・私はいまだかつてこんな巨大な鉄道駅に降りたことがなかったのです・・・。26番線まであったように記憶しています。広い土地をゴーンと使って、バーンと作った駅です、自由自在な巨大設計です。


空港のように乗車専用のフロアがあり、到着客たちは降車専用のコンコースに降ろされていくのです。でかい。でかい。駅の出口は東西南北に用意されていて、ここで東西南北を使うのがなんとなく城壁門っぽい。ここでは、翌日に乗車するチケットを発券してから、タクシーに乗ることに。あぁ広い、ここで北と南を間違えると結構なロスになりそうですが、ピクトグラムで案内されているので迷うことは少ないです。

さて、ここでWikipediaから南駅の歴史をコピーさせてもらいます。

ホーム階は2階にある。相対式ホーム2面と島式ホーム13面の高架駅。
2010年1月30日 – 武広旅客専用線開業。
2010年9月25日 – 広州地下鉄2号線開業。
2011年12月26日 – 広深港高速鉄道(広州南 – 深圳北間)で営業開始。
2012年12月26日 – 京石・石武旅客専用線が全線開通、北京方面の直通列車運行開始。
2014年12月26日 – 貴広線、南広線開業。
2016年12月28日 – 広州地下鉄7号線開業。

ふえええー生まれたての子鹿駅のくせに、なんたる巨大さなのでしょう。

激安!中国タクシー事情


タクシーは広州行きと、そうじゃない方面行きの2レーンに分かれていましたが、配車裁きのおじさんが上手でみるみる人が捌けていく。


ホテルの名前と住所を大きく見やすいフォントであらかじめ印刷しておいたものを運転手さんに見せ、OKの一声で市内までのロングトリップ開始。ぐんぐんあがるメーターにビクビクしましたが、1時間乗ってまさか2000円でお釣りがくるとは・・・・。なんなのこの安さ。この料金感覚で東京にきてタクシー乗ると、メインランドびとはびっくりするじゃろうねぇ・・・。

メーター通りの請求料金を支払い、ホテルに無事チェックインしたときのほっとした気持ちをみなさまにお伝えしたい。わたしにとっては本当に大冒険。様々なガイドブックやら先人の経験を知ることができるこんな時代に居合わせていても、大冒険。遣唐使としてやってきた空海先生や最澄先生はほんとうにもっと苦労されたことでしょうねぇ。

ホテルの広い窓から眺める広州の街は曇っていて、ピッカピカのホテルのすぐ隣の古びた高層ビルの向こう側に小高い山々が見え、意外と自然豊かな土地だと思いました。

この項まだまだ続きます。

 

阿・吽 (1) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

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