絹の腰紐/日本の藍

着物を着るときに、襦袢を締めたり、着物を締めたりするのに腰紐(こしひも)を使います。多くのものは素材が綿で、色のついたかわいいものもあります。腰紐は、巾4.5cm、長さ2m前後のもの。胴回りをぐるっと巻くためのものです。
今は、二部式襦袢・・・それも『大嘘つき』を着ることが多いので、襦袢を着るときは二部式襦袢を着て、補正用のタオルをおなかにぐるぐるぐるぐる巻いて、それを整えるために伊達締めを締めたり、締めなかったり。伊達締めは巾10cm、こっちも長さは2m。正絹のものを私は使ってます。
そして着物を着るわけで、ウェストまわりを腰紐で締め、お端折りを作って、その上をまた伊達締めで締めて、そこから帯を締めていくわけです。
そのウェストまわりを締める腰紐は、着物を着るお姉さんからいただいた正絹の腰紐を使っています。これは彼女の長襦袢を裂いて作ったもので、白くて滑らかで、生地がぴんとしている。これがですねぇ、ゆるぎなくて、気持ちがいいのですよ。きゅっと締まるので、着物姿がぐらつかない。一度使ったら、やめられない。この小道具は本当にありがたく思ってます。
最近、「鞭やん、着物姿が綺麗になってきたね」と褒めてもらうことが増えて、本当に嬉しいです。ゑり華さんに仕事というか、遊びというか、遊びというか、遊びに行ったとき、プロの人たちにそういってもらえると、本当にすごく嬉しく思います。
多分、着始めたときは、胸は帯の上にのっかっていただろうし、衿は綺麗に抜けてなかっただろうし、人形町の古着屋のおばさんに「着物着てればいいってもんじゃない」と叱られてたのも、むべなるかなという着姿だったと思うもの。わーん。恥ずかしい。でも、まじめに取り組めばなにごともそれなりに成長するのだね。
昨日の着物。
 藍の綿薩摩。
 白の塩瀬の帯。
 帯締めは渋めのものにした。
それがさー、藍がですね・・・藍ってこんなに移るのかとびっくりしまして。着物着ない人はなんのことかわからないかもしれないけど、日本の着物で染めに使われる「藍」は、ジーンズなどに使う「インディゴ」と同じ素材のものなんです。たまにちょっと濃い目にでたジーンズを履いてて、さすさす触ってると、指先がなんとなく青く染まった・・てな経験が皆さんもあるかと思います。着物の場合、その藍がもっと濃いことが多いようで、白の塩瀬の帯が「なんとなくうっすらと青い」帯になるわ、持っていた白のホースヘアのバッグが「なんとなくうっすらと青い」ホースヘアのバッグになるわで、びっくり。
これは「いいじゃん、移るってことは本物ってことだよ」と慰められるんだろうなーと思っていたら、案の定、ゑり華の社長はそう慰めてくださいました。続けて、社長は「しょうがないよ、鞭やん、あいは冷めるものだから」と。クスっ。社長のオヤジギャグは、年季が入ってるからなー、いつもかなわないですよ、あたいもシャッポを脱ぐよ。
で、藍は本当にさめるものらしくて、何年か寝かしておいて落ち着くのを待つたりすることもあるらしいです。私は、着て落ち着かせる方法を選びます。着るもん、着倒すもん! あの塩瀬の帯も、この綿薩摩専用の帯にします。なので「いつもその帯ね」などと言わないようにしてね。「あぁ、藍が移っちゃったから、もう引き返すことができないのね」と想像してください。そして、この二つはたとう紙にきちんと包んで、これ以上藍がほかのものに移らないようにします。まいった! あれには参ったよ!

てなことがございました。
昨日は、ヒルズのハンカチ専門店「クラシクス・ザ・スモールラグジュアリ」自由が丘「布遊感」に行き、その後、青山の「ベーコン」というお店でゴハンご馳走してもらいました。
上品且つ上質な、お肉がおいしいアメリカンダイナーのお店(という解釈でいいのかな?)で、グランドハイアットの朝ごはん食べるところ「フレンチ キッチン・ブラッセリー アンド バー」のような美しい内装のお店でした。ここがまたテーブルの天板が厚くて美しくって、テーブルクロスをかけたくないほどのもの。「ちょっと包んでくださる? このテーブルを」と声をかけたくなりました。このレストランを設計するときは楽しかっただろうなー。国連大学のちょっと脇入ったところです。平日昼間は1200~1600円のランチやってるみたいです。ランチタイムは、中西さんところのシナモンのテーブルマットを使っているのですが、これが、控えめでインテリアとあっていて本当に美しい。ちょっとその調和を見てもらいたい。テーブルランナーの使い方も参考にしてほしい。撥水加工という実用性も味わってもらいたい。いいテーブルを使っているのに、紙ナプキン敷いてゴハン食べるって、勿体ないことだよ。テーブルもいたむしね。
※グランドハイアットの全編フラッシュのホームページは止めたのね。よかったよかった。あれ、使いにくかったもん。「気持ちはわかるけど、落ち着け!」って感じのウェブサイトだったものね。よかったよかった。
※私は自分自身も車を持ってないし、「車を持っている人とつきあった」ことがほとんどないので都内の道を全然知らないんです。山手線の円を、中央線で半分に切って、その下半分の円の中しか道がわからないんです。目黒通りってこういう通りなんだーと昨日初めて知りました。

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