犬薔薇やパリで生き抜きジャンヌ・モロー/映画「クロワッサンで朝食を」

クロワッサンで朝食を [DVD]

こんのゆるふわ邦題がぁぁぁ。
原題は「UNE ESTONIENNE A PARIS」、パリのエストニア人とか、そんな感じ?
本日、飯田橋のギンレイホールで、あらすじもギンレイホールのサイトから。

エストニアで母を看取ったばかりのアンヌに憧れの街パリでの家政婦の仕事が舞い込む。しかし意を決してパリへ向かった彼女を待ち受けていたのは気難しい老婦人だった… 住む世界の違う二人の女性の出逢いと心の交流を綴ったヒューマンドラマ! ジャンヌ・モロー私服のシャネルファッションも見所。

ジャンヌ・モローって、今年86歳なのですって! 撮影した時は既に80歳オーバーだったのね。すごいなー。年取ったジャンヌ・モローは、ちょっとスティーブン・タイラーに似てなくもないんだけど、気高さとか洒落っ気とかパリの女として生きてきた貫禄というか、あぁいま、パトリック・チャンが登場してきたんだけど、そういった空気が素晴らしかったわ。

上映開始後15分、エストニアからパリにやってきたアンヌ、空港で自分の荷物を受け取り出口に出て、迎えの人を探す。アンヌを待っていたのは、ステファンという四十代の男。このシーンで、「あれ、私、この映画を見たことがあるんじゃない?」ということに気がつく。ステファンはジャンヌ・モロー演じる女主人の愛人で、やはりエストニアからの移民で、援助してもらってカフェを出してもらうのよねー。今はジャンヌ・モローを支える側に回ってるんだけどね、アンヌはステファンに「息子さん・・?」と二人の関係を尋ねるのだけど、ステファンは「ママとは寝ないでしょ?」とこたえるのよねー、うふふふ、パリ、恐ろしいところっ、・・・てなことを思い出しつつ、あれ、私、この映画をどこで見たの? こんな映画をギンレイホール以外で見ることはないはずなのに、とちょっと落ち着かない気分になる。

物語が進み、ジャンヌ・モローが彼女私服のシャネルのお洋服で登場してくる。白いゆったりとしたブラウスにカシミアのジャケット、胸にはシャネルのロゴがあしらわれた3mくらいありそうなパールのネックレスをぶらさげて右手には白いツィードのシャネルのチェーンショルダー、あるときはボウタイの凛々しいブラウスにネイビーのジャケットにカメリアのブローチ、クラシカルなパンツをあわせたり。。。こんなファッショナブルおばあちゃまの姿をスクリーンで見たことがあれば、このわたくしがそのシーンを忘れたりするはずがないっ! あれーやぱり見たことないのかなー?

映画が終わったあと、首かしげながら自分のブログを探してみるけど、やっぱり見たことがないらしい。でもステファンのセリフはちょっと記憶がある。うーん、どこかでやっぱり見たことがあるのかなー? そんな映画デジャブな映画でした。

エストニア育ちのアンヌ、四十代後半か五十代前半の女性だと思うのだけど、後ろ姿がはっとするほど若々しいの。生まれ持っての雪のような肌の白さもあるんだろうけど、細く可憐なその首筋は二十歳前後の女性のよう。物語は厳寒期のパリからはじまり、春の始まる頃で終わるのだけど、あまり美しいとはいえないその季節でも、やはり、パリは、美しい街でした。パリ好きな方、ぜひー。

羽生君も美しかったけどね。

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