落ち感ととろみがあってこなれてて/東村アキコ「海月姫」完結巻

海月姫(17) (Kissコミックス)

遡ること数年前、アラスカ旅行から帰るときの話。「帰りはちょっと揺れるかも」という情報をアンカレジの空港で耳にした。えーやだなーあたいやだなー揺れる飛行機やだなーなにか揺れを意識しないで済むものははないかちらーと懸念しながら空港での待ち時間、退屈しのぎに空港でamazonのサイトにアクセスしてみたら、海月姫の第1巻が無料で開放されていたので試しに読んでみた。「あら、やだ、なに、このパワフルな戦う女の子たちの物語!」と一発でこの世界にストンと落ち、搭乗までの時間目一杯使って空港Wi-Fiを使ってダウンロードできるだけ購入して、機内で夢中になって読みふけった。揺れも全然気にならなかったのよ。ここまで没頭させてくれるなんて、なんて愉快な少女漫画なんでしょう!

その長編漫画が完結しました。新しいお話が出るごとに購入し「ちょっとーのんびりしすぎじゃないですかー」と思ったりしたこともありましたが、いよいよ完結です。レビューもそんなに芳しくないものもあるようですが、駆け足でもなんでもきちんと着地してくれたのはすごくありがたいです。ちゃんとゴールにたどり着いてよかったわー。よかったよかった。大団円悪くないです、ほんと悪くないです、お疲れ様でした!

えっ、全8巻完結、ですって!? 
この出品者はちゃんとお話読み切ってないんじゃないでしょうか!

読後の感想は、「やはり、斉藤上太郎のジャージ着物を購入したのは間違ってなかったわ!」という確信! よかですよ、ジャージ着物。お出かけ楽しいジャージ着物。落ち感ととろみがあってこなれてるジャージ着物。

 

ちょっと前の話、少し年上の女性を自宅に泊めたときのこと。

もともと骨格がよく足が長くスタイル良い人で、その日もシュッとした黒のトップスに白いパンツ姿で颯爽とした姿であらわれました。「あらーこの人は成人済のお子さんがいるような年代なのに若い頃からちっとも体型が変わらないのねぇ」と感心して夜、「着るもの貸してー」というのでゆったりした服をお渡ししました。洗面所で着替え、リビングにでてきた彼女を見て、え、あれ、昼間のシュッとした女性はどこにいったの? ふっくらした女性が目の前に。「うふふ、もうすっかり太っちゃって」と彼女は打ち明け、そのギャップにアワアワしていると「あのね、とろみと落ち感のある生地で体型を隠せるのよ。かわいいは作れる、体型は隠せる、覚えておきなさい」と諄々と諭す。そうか、だから昨今、洋服屋さんに行くと、あれほどまでにとろみと落ち感について店員さんが言及してくるのか、とようやく気がついた次第。

というわけで、斉藤上太郎のジャージ着物、ほんとによいです。「ヤッチマイナー」とルーシー・リューみたいな声だしながらまた着たいと思います。

キル・ビル Vol.2 [DVD]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください


Notice: Trying to access array offset on value of type null in /home/users/2/oops.jp-mouse-design/web/wp-kimonomichi/wp-content/plugins/amazonjs/amazonjs.php on line 637