水上勉「雁の寺」/ドラマ「平成細雪」

雁の寺・越前竹人形 (新潮文庫)

両親の本棚にこの本があったなーということをふと思い出して、電子書籍で購入して、読み出したそばから目が離せなくなって一気に読んでしまいました。ふえええ、京都のお寺怖い。

以前、初夏の京都に行ったときのこと、蔵馬に向かうタクシーの運転手さんが、爽やかな朝の空気の中で「京都の寺の偉いお坊さんたちのなかで誰が1番エロいのか」という話をずーーーーーーーーーーーーーーーーーっとしてくださって、いや、もうそういうナマっぽい話は結構ですからと辟易しましたが、ふええええ、京都のお寺怖い。

1961年(昭和36年)直木賞受賞作品。映画版では若尾文子が、TV版ではかたせ梨乃が、主人公の桐原里子役を演じたそうですが、あ、わかる、それぞれの制作当時でしたらそれ以上ない配役だったことでしょう。わかりますー。

 

細雪 The Makioka Sisters (北米版)[Blu-ray][Import]

配役といえば、平成細雪! 昨夜「平成細雪」の第四話が終わりました。正座して見続けておりました。高岡早紀の溢れ出るフェロモンで、昨夜も液晶がビシっと割れそうでしたよ、決壊しそうでしたよ! 

御料さんな長女の中山美穂が四姉妹を仕切っていくのですが、それがどうも「関西の名家のお嬢さん」というよりは、極道の妻か、高級温泉旅館の経営決定会議で啖呵を切る女将のようで、決してミスキャストではないのですが、では誰が演じればちょうどよかったのか、いやでもやはり、このくらいしっかりした厚味のある感じが御料さんっぽいといえなくもないのか。

「中山美穂・高岡早紀・伊藤歩・中村ゆりって、随分年の離れた姉妹なんじゃないのか」と思って、調べてみましたら、中山美穂47歳、高岡早紀45歳、伊藤歩が37歳(えっ、37歳?!)、中村ゆりが35歳、あら、年齢構成的にはドンピシャだったのか。というか、中村ゆりが35歳ということにいま驚いています。

妖怪トシトラズによるドラマ「平成細雪」、「いやー中村ゆりってきれいな人ー」「うわぁー高岡早紀のフェロモン弁が一向にしまらないのはなぜー、年を経るごとにフェロモン量が増えていくのもなぜー」などと驚嘆の声をあげながら最後まで見続けたドラマでございました。演出の源孝志さんが、こういう湿度たっぷりの関西どすけべドラマを作るのが上手なんだと思います。ありがとうございました。

甲本雅裕の銀行マン・婿養子っぷりがすばらしくようございましてね、メガバンクの融資部長となって東京に栄転だー、なんやてー船場のこのうちはどうするんどすー、いやいやこれは出世コースですよー、てなくだりがあるんですけれど、舞台は平成5年とか6年のお話。この時代から融資部長なんてきっつい将来しか待ってないような気がいたします。これもまたひとつの「大阪豆ゴハン」だと思ってみれば、また別の感慨もありますが。衣装とロケ地情報をいまから丹念に追っていきたいと思います。

大阪豆ゴハン(11) (モーニングコミックス)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください