これは、作家の伊藤計劃氏がが生きてる間に、出版されたタイミングで読んでおくべきだったんだろうなー。もちろん読まずにいるよりはよかったんだけど、世に出たときが読むべきタイミングではあったよな。あぁ私の見ているインターネットが、伊藤氏のそれとは違っていたんじゃよ。
近未来SFが面白かったのでこの余波で『夏への扉』を今読んでます。物語の冒頭、主人公がガレージからビジネスを立ち上げるシーン、子供の頃に読んでいたら「ポカーン」と受け流しただろうけど、大人になった今なら『こういうスティーブ・ジョブズみたいな人がアメリカには多数おるんじゃのう』とさらっと理解できる。そして猫、猫がいい、とても猫がいい。かわいい。「こんな名作、まだ読んでなかったの?」と思う人もいるんだろうけど、ものには出会いというものがありましてのぅ。機が熟したんじゃのぅ。