父さんといふ名のクロコダイルかな/遺影の写真を変えた話

たまに「お父さんとお母さん、どうして死んじゃったのー」と泣いたりしてますが、おおむね元気です。今年の夏には、もう母の三回忌なんですもの、早いなー。

亡くなってからすぐに飾った母の遺影は、病気になりはじめた年の夏、実家の庭で梅の実を洗っているときの写真にしていました。この写真を見ると具合の悪そうな顔に見えて、それから長く続く闘病生活を予感させられて本当に切ない気持ちになってしまい、また、父の遺影をきちんと飾ってないこともあったので別の写真に変えることにしました。

選んだのは、夏の草原で大笑いしている母親の写真と、冬の洋服を着た父親が孫に抱きつかれてニヤニヤが止まらない写真。ビッグカメラのデジカメプリントの端末まで出向き、SDカードを入れて一枚の写真にまとめて出力。去年の正月に母親の遺影を飾るように伊勢丹で買った外国生まれの写真立てに入れた。イタリアの象嵌メーカー natalini という会社のフォトフレームでちょっときれいなんですよ。アクシスの説明がすごくわかりやすい。

そしたらなんかすっごく元気な遺影になっちゃって、絶対これ、「イエーイ!」って言ってるタイプの遺影じゃん。いや、それでもいいんですけど、いいんですけど。あまりいい笑顔すぎて、お線香を上げる機会が激減しちゃったんだけど、これでいいのかしらどうかしら。

 

父親の遺産(というか行って来いしてきただけの私のお金)で買ったクロコのバッグもだんだん普通に使えるようになってきました。私がそのバッグを下げていて「あら、それステキねー」と声をかけてくる方には、「あ、これ『お父さん』っていうバッグなの」とお応えしてますがドン引きしないでください。

昨夜、寝ているの猫の肉球をスマホで撮っていたら、室内外のけがれを知らない猫の肉球ってコンクパールの色そのものじゃないですか、ということに気がつきました。ほら、似てるでしょ。

いつかちびっこくてもいいのでコンクパールを手にしたいと思っていましたが、なんですか、幸せの桃色の石は、こんな身近にあったではありませんか。そのことに「エウレカー!」した直後から、たまにコンクちゃんと呼んだりしてます。そのコンクちゃんには、さきほどガブガブ噛まれたりしたところです。

 

あと十何年かした後、私が桃色のコンクパールを指につけていたら、そういうことかーと思ってください、そしてドン引きしないでください。

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