水上勉「越前竹人形」

雁の寺・越前竹人形 (新潮文庫)

越前国(現在の福井県)武生市竹神部落に副業として竹細工を広めた氏家喜左衛門が死んだのち、息子の喜助のもとへ芦原の玉枝と名乗る人物が訪ねてきた。喜助は玉枝を嫁に迎え、父が玉枝のために作った竹人形に触発されて、一対の夫婦を表す竹人形を作り上げる。

ふええええ。女の一生ってなんなのーーーー!!! こんな人生しか歩めなかった時代って一体なんなのぅぅーー! 仕事の帰り、クライマックスまであと少しだわと駅前の中華料理屋ののれんをくぐり、オーダーを待っている間に残り数十ページをハラハラ泣きながら読み、備え付けの紙で涙を拭いたあと、はっと周囲を見渡してみたら、隣の席で楽しげに話している様子の中国人のカップルだと思っていた二人が、女性がネットワークビジネスに勧誘している状況だとわかり、あらためて「女の人生ってなんなのーぅ!」。最初は中国語で話していたけど、ビジネスの話になってからはお互い日本語でやり取りしているのが面白かったです。

映画化した際は、やはり若尾文子が主演。なんてきれいな人なのかしら!
黒川紀章の奥さんですよねー。黒川紀章、やるねー。

越前竹人形

いまはこういうファンシーなものが主流のようですが、画像検索してみるとなかなか凝った竹人形を見ることができます。あの京都の問屋のクズ男があぁぁぁぁっ! 

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