やがて青年は牙をむく-映画「スーパー・チューズデー 正義を売った日」

2004年の民主党大統領予備選に立候補したハワード・ディーンの選挙スタッフだったボー・ウィリモンが、同選挙に着想を得て執筆した戯曲「ファラガット・ノース」を、ジョージ・クルーニーが映画化。理想に燃える若い政治活動家が選挙戦において情報操作の責任者を務めていくなかで、政界の汚れた側面に直面していく姿を描くポリティカルサスペンス。マイク・モリス知事の大統領選挙キャンペーンチームで働くスティーブンは、オハイオ州予備選討論会の後、対立候補陣営から密会を持ちかけられ……。主人公スティーブンを演じるのは、「ブルーバレンタイン」「ドライヴ」のライアン・ゴズリング。クルーニーはモリス知事役で出演。
ヤァヤァヤァ!見はぐり映画がギンレイホールにやってきた!!!
権謀術数うずまく選挙戦ってこんなものなのかー、と正直思わないでもなかったけど、自信満々の都会派コンサルタント、ライアン・ゴズリングが「俺ら、大統領選に勝てる方法知ってるんで」とばかりに乗り込んできて、インターンの大学生らを使いながら情報戦を無難に戦ったいくんだけど、ある事件をきっかけに牙をむきはじめるあたりでゾクゾクするだよー。彼の上司役のフィリップ・シーモア・ホフマンがまたいい味出してましてねぇ。ライアン・ゴズリングの部下を演じるイングランド出身の若き俳優マックス・ミンゲラもまた、なんというか、氷結果汁の缶を握りしめてペキペキしたくなるくらいよい俳優です。事件の核となる女性の「きゃあああ、このビッチ!!!」と思った瞬間の急転直下っぷりとかも。
しょっちゅう怒鳴ったり怒ったり眉間にシワ寄せたりすることが演技だと思ってる日本の俳優陣に、ライアン・ゴズリングの演技を見習ってほしいなー(えらそう)。制作にはレオナルド・ディカプリオの名も。ギンレイホールでは「ジャンゴ」もやってますので、見はぐった方、あわせてぜひー。

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