軍属のザッカーバーグの話です/映画「スノーデン(原題 Snowden)」

『スノーデン』映画前売券(一般券)(ムビチケEメール送付タイプ)

2013年、アメリカ国家安全保障局の機密情報を『ガーディアン』誌に暴露したエドワード・スノーデンの事件の詳細を描いた作品、監督はオリバー・ストーン、主役は『アメリカの堺雅人』と私が呼んでいるジョセフ・ゴードン=レヴィットです。

「LINEだけじゃないよねぇ、gmailの内容だって筒抜けだよねぇ」「筒抜けだってわかっているのに『さきほどのファイルの解凍用パスワードは●●●●』ですってメールするのってかなり間抜けな話なんじゃないかしらねぇ」「chromeの履歴も筒抜けよねぇ、google側に履歴を残さない方法もあるって知ってるけど、まぁ筒抜けよねぇ」という、みんな薄々気がついていたと思うんだけど、まぁ実際そういうことがどうやってなされていたかというお話で、ひとまず日本人はシンゴジラ見て喜んでる場合じゃないよね、という気づきを得ました。えぇ、内閣腐とか言ってる場合じゃないんです。

スノーデン氏がこんなに優秀な人だったとは知らず、もっと強欲な方面に生きていればザッカーバーグさんにもなったかもしれないのに。スノーデンとマーク・ザッカーバーグって一歳違うだけなんですもの。だけど彼は軍を目指したのよ、諸般の事情で。その諸般の事情がああいう形で裏切られてしまえば、ん、もう、ねぇー。

 

映画ひとくちメモ
・「500日のサマー」や「50/50 フィフティ・フィフティ」などでは、ちょっと気弱だけど優しい礼儀正しい男性というイメージで、ほっこりヒューマン・ドラマ系の俳優さんだと思っていましたが、今回はいつもと違う低い声で情報機関ナードを演じておりました。ジョゼフ・ゴードン=レヴィットはいいぞ。

・Clint Eastwoodの息子スコット・イーストウッドがでてます。動いてるときはそうでもないんだけど、写真で見ると「あらーお父さんにそっくりねー」という横顔です。チョイ役でなくてよかった。偉大なお父さまのことを意識しないわけにはいかないと思うけどがんばって!

・私の大好きなアメリカン映画しぐさが二度も登場します。ひとつは採用試験で「・・・君は不合格だ」、ショックを隠しきれず荷物をまとめ始めたスノーデンに向かって面接官がその数十秒後に放つ「平時ならね」というアメリカン映画しぐさ! 
もうひとつは同僚とのやりとりで「えっ? 君がなにかいま持ち出そうとしてるって? なんの話かわからないな(ウインク☆)」。アメリカン映画しぐさのテンプレにしたい完成度の高いウインクでした。素晴らしい。

・12月に見た「アイ・イン・ザ・スカイ」の内部版です。こちらをご覧になった方はあわせてぜひ。

・オリバー・ストーンは元気だなー。全然元気じゃないすか。バカにもよくわかるように噛み砕いて描いてくれていました。ありがとう、オリバー・ストーン!

・「この作品って絶対飯田橋のギンレイホールでやりますよね・・・、多分、4月か5月頃、アイ・イン・ザ・スカイと一緒にやりますよね」という確信を抱きながらも、普通の入場料を払って映画館で見てよかった。ギンレイホールはよい映画がかかるんだけど、「素晴らしいマナーの映画ファンしかいない、本当に素敵な居心地の良い場所☆」ってわけでもないので。さらにこんな報道が、いま、この時点で、されたりしているわけですから。

見応えある作品でした。みなさまもぜひー。

(500)日のサマー [DVD]

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ポスター/スチール 写真 A4 パターン2 アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 光沢プリント

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2 COMMENTS

ukasuga

うん、絶対、ギンレイでかかります。ジョゼフ・ゴードン・ヴィレットの映画はたいていかかってますし。アイ・イン・ザ・スカイと同時上映してたら「やるねーウカやん」と褒めてください。

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