夏になると恋しくなるもの

野球に自転車、ビールに浴衣、花火、青空、白い雲・・・夏になると恋しくなるものがいくつかございますが、もいっちょ足すとすれば「お江戸」というものがございます。なんででしょうかねー。ほおづき市があればほおづきに用事がなくても、浅草寺にもあんまり用事がなくても、その日の朝にはなぜか都営浅草線に乗っているあたくし。朝顔市があれば、やっぱり朝顔にはあんまり用がないのだけど、なぜか入谷の路上に立ち、前歯の抜けたおにいさんやおじさまの顔を見ながら、そぞろ歩く。あれはなんでかねー。私のDNAには長野県外の要素は一切入ってないと思われるのですが、それでも、夏はお江戸よ、お江戸でござる。
しゃばけ
しゃばけ 畠中 恵
というわけで、買ってみました。読んでみました。大江戸ファンタジーノベルの「しゃばけ」。病弱の世間知らずの若旦那がそれでもなんとか世知を得て、事件を解決していくお話。挿絵がいちいちかわいいです。これを読んだあと、
艶(あですがた)捕物噺
艶(あですがた)捕物噺 深谷 陽
こっちを読んだら、二つがごっちゃになった愉快な夢をみました。深谷さん描くけれん味たっぷりの江戸末期の物語。自分がファンというだけでみなさんに無責任におすすめしてしまいます。
深谷さん、もっと荒唐無稽でエロティックで奔放で、十八歳以下の人も読める十八禁な漫画を描いてくれたらもっと好きになっちゃうのにー。なっちゃうのにー。何も性器や性の描写だけが18禁ではなかろう。そういうまっとうな、おっとなのエロティックを期待します。
安田弘之ファンにはこちらがオススメ。
ラビパパ 1
ラビパパ 1 安田 弘之
「寺田克也全部」というすばらしい作品集がございますが、それに匹敵する「安田弘之全部!」な4コマ漫画集。安達哲の『バカ姉弟』を読んで、ついついにまにましちゃう人だったら、結構イケると思います。是非どうぞ!
寺田克也全部―寺田克也全仕事集 ← 寺田克也全部

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